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長安から北京へ 改版 中公文庫
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長安から北京へ 改版 中公文庫

司馬遼太郎(著者)

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長安から北京へ 改版 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論社/
発売年月日 1996/07/18
JAN 9784122026391

長安から北京へ 改版

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商品レビュー

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2024/08/28

「長安から北京へ」司馬遼太郎著、中公文庫、1979.01.10 293p ¥300 C1195 (2024.08.27読了)(2024.05.01購入) 1975年5月に日本作家代表団の一員として中国のあちこちを巡り歩いたときの紀行文です。見学した遺跡についての考察。受け入れ側の...

「長安から北京へ」司馬遼太郎著、中公文庫、1979.01.10 293p ¥300 C1195 (2024.08.27読了)(2024.05.01購入) 1975年5月に日本作家代表団の一員として中国のあちこちを巡り歩いたときの紀行文です。見学した遺跡についての考察。受け入れ側の中国の人たちについての考察。社会主義中国になっても残っている伝統。興味深い話がいくつかありました。 遺跡からの発掘品のなかに藁草履がありました。藁草履は日本独自の文化ではなく、稲作文化と一緒に中国から伝えられたもののようです。 中国側の要人と話すときには、政治の話はしないようにと予め言われたようです。 日本は中国から漢字や仏教、儒教、など多くの恩恵を受けているけれど、日本はそのお返しができていないと、思ったけれど、日本で西洋語を漢字に直した言葉を中国が受け入れて便利に利用していることを考えると十分お返しができているかもしれない。 中国紀行ではないのですが、1976年2月に起こった事件について書いています。文学座で宮崎滔天を素材にした芝居を準備していたところ、中国大使館から文学座代表が呼びつけられ、「公演を註してもらいたい」と強く要請された。中国の大使館が日本の劇団に直接命令するような行為がなぜできるのか、不思議です。 【目次】 万暦帝の地下宮殿で 延安往還 流民の記憶 孔丘の首 洛陽の穴 琉璃廠の街角で 北京の桐の花 伝国の書物 北京の人々 あとがき ☆関連書籍(既読) 「項羽と劉邦(上)」司馬遼太郎著、新潮文庫、1984.09.25 「項羽と劉邦(中)」司馬遼太郎著、新潮文庫、1984.09.25 「項羽と劉邦(下)」司馬遼太郎著、新潮文庫、1984.09.25 「空海の風景(上)」司馬遼太郎著、中公文庫、1994.03.10 「空海の風景(下)」司馬遼太郎著、中公文庫、1994.03.10 「司馬遼太郎の風景(10)」街道を行くプロジェクト、日本放送出版協会、2000.07.30 「大地(一)」パール・バック著・新居格訳、新潮文庫、1953.12.28 「大地(二)」パール・バック著・新居格訳、新潮文庫、1954.03.08 「大地(三)」パール・バック著・新居格訳、新潮文庫、1954.03.15 「大地(四)」パール・バック著・新居格訳、新潮文庫、1954.03.25 「文芸講話」毛沢東著・竹内好訳、岩波文庫、1956.10.05 「実践論・矛盾論」毛沢東著・松村一人・他訳、岩波文庫、1957.05.06 (表紙カバーより) 熱烈歓迎レセプションの親疎序列から批林批孔の状況を類推し、洛陽の隋唐期地下糧倉庫を見て、安禄山を、楊貴妃を、さらに青銅・鉄器文化に思いを致す。歴史の中に生きる作家司馬遼太郎が文革後の中国を行く思索紀行。

Posted by ブクログ

2021/03/30

司馬遼太郎 「長安から北京へ」 中国紀行文。中国を身近に感じる。お互いの文化の異質性を肯定的に評価し、アジアの偉観としようとする論調。 著者が目付けした中国の特徴 *儒教により多民族を融合 *高度な政治力、市民レベルの外交力の高さ *友好のニュアンスの違い〜中国は 友好だか...

司馬遼太郎 「長安から北京へ」 中国紀行文。中国を身近に感じる。お互いの文化の異質性を肯定的に評価し、アジアの偉観としようとする論調。 著者が目付けした中国の特徴 *儒教により多民族を融合 *高度な政治力、市民レベルの外交力の高さ *友好のニュアンスの違い〜中国は 友好だからこそ要求する〜友好を結んだ以上、中国が確立した歴史観や人物評価に抵触してはならない *知行一致〜中国人の政治、商業の習慣として 互いに理論的に一致し、互いに了解が成立した事項については 必ず実行する 一番驚いたのは 寛容な対日感情教育 *日本の国や人民を憎むな〜悪いのは日本の軍国主義である *職業軍人を憎むな〜彼らは軍人になることが 日本とアジアの平和のために役立つと信じてきただけである など 中国の民衆に対する歴史教育を 漫画的と表現。事態を理解させるために 善玉と悪玉に分け、線のはっきりした視覚的な表現を用いている 儒教 *儒教の基本は礼教である〜血縁関係の中で秩序をつくる→ 血族の倫理が公に優先する *儒教は タテの関係である近代国家を成立させることができない *中国大陸は多数民族のるつぼ〜儒教の普遍原理により民族融合 日本で大思想が定着しなかった理由 *大思想がないと、人間同士が猛獣のように噛み殺し合う *日本にも仏教、儒教という大思想はあるが、日本は仏教から効能だけを取り出して、仏教の真髄である輪廻思想に飼い慣らされなかった *儒教は日本人にとって 徳目にすぎず、中国や朝鮮のように村落や一族の結びつきの原理として定着しなかった *日本は 狭い島国の単一民族。儒教など大思想がなくても、軽微な人間関係の調整意識さえあれば、殺し合うことはなかった

Posted by ブクログ

2016/04/13

 中国に資本主義を根付かせるには儒教に代わる思想が必要であった。カトリックでは衝撃力が弱い、結局、マルクス、レーニニズムがその力を発揮する。反対に儒教社会を守ろうとしたものが国民政府に集まった。儒教の何がいけないのか、資本主義を育てるお金が、儒教的な秩序原理により食い荒らさせるこ...

 中国に資本主義を根付かせるには儒教に代わる思想が必要であった。カトリックでは衝撃力が弱い、結局、マルクス、レーニニズムがその力を発揮する。反対に儒教社会を守ろうとしたものが国民政府に集まった。儒教の何がいけないのか、資本主義を育てるお金が、儒教的な秩序原理により食い荒らさせることで製鉄所一つ造ることが困難になるのだとか・・・(P144参照)そこで、儒教的な秩序原理とは何なのかが気になる、これについては井上靖著の「孔子」を読んでに詳らかにしていこう。

Posted by ブクログ

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