商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 1995/06/10 |
JAN | 9784167357108 |
- 書籍
- 文庫
高杉晋作
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高杉晋作
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商品レビュー
4.4
9件のお客様レビュー
高杉晋作がいた幕末長州の倒幕へ至る直前までの激動を、晋作を中心に描いていて、それは当然面白いのだが、晋作を支えた3人の女性の姿が活き活きして描かれている。本妻の雅子、妾のおうの、そして望東尼。その姿が三者三様で、それは果たしてそれぞれが持つ性格によるものなのか、それともその立場に...
高杉晋作がいた幕末長州の倒幕へ至る直前までの激動を、晋作を中心に描いていて、それは当然面白いのだが、晋作を支えた3人の女性の姿が活き活きして描かれている。本妻の雅子、妾のおうの、そして望東尼。その姿が三者三様で、それは果たしてそれぞれが持つ性格によるものなのか、それともその立場によるものなのか…。 晋作という強烈に生きたひとりの男の人生に、立場も性格も違う3人の女が寄り添うその描写が非常に面白い。 そして、最後に晋作が弱ったとき、その三者が吸い寄せられるように晋作のそばに集まる。そのときに3人がとる行動が(雅子に限っては後年の行動も含め)、彼女たちの立場を表していて切なくなる。やはりこれも晋作という強烈な男があってこそなのだろう。
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他の高杉晋作の本を読んでいないので、何とも言えないが、この本に限って言えば、ストーリー性は非常に優れ、高杉晋作という人物が丁寧に書かれており、すごくオススメしたい一冊。 この本では、あたかも自分が高杉晋作になったつもりに、主観的に物語を読まされてしまう。つまり物語に引き込む力が...
他の高杉晋作の本を読んでいないので、何とも言えないが、この本に限って言えば、ストーリー性は非常に優れ、高杉晋作という人物が丁寧に書かれており、すごくオススメしたい一冊。 この本では、あたかも自分が高杉晋作になったつもりに、主観的に物語を読まされてしまう。つまり物語に引き込む力が強い本。 何でそんなに引き込まれてしまうのか? これは、物語と平行して読まれる晋作の「七言絶句」のおかげだろう。 高杉晋作は豪快なエピソードを中心に語られることが多いが「七言絶句」のおかげで晋作のナイーブな一面であったり、焦燥感だったり、多幸感だったり豪快な人物とは裏腹に、至って普通の人間臭さを深く感じることが出来る。 その"豪快"と"普通の人間臭さ"のギャップが、この人物の魅力の1つなのかもしれない。
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豪傑という彼のイメージからは程遠く、繊細な心が描写された一冊! だが、その行動力・決断力たるや素晴らしいものがあり、激動の幕末において、長州藩を押し上げたのは彼の大仕事あってのものだと改めて認識しました。 萩で晋作さんの空気に触れてみたくもなった。感嘆の一言で締めくくりたい。
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