絶対泣かない あなたに向いてる15の職業

山本文緒(著者)

• 販売会社／発売会社: 大和書房/
• 発売年月日: 1995/05/31
• JAN: 9784479650065

商品レビュー

2024/07/08

いろんな境遇を抱えた女性たちの仕事に対する姿の短編集。

・花のような人
綺麗な同僚の子は、心も純粋で、同僚からの転ばぬ先の杖ということで資格とかとっている姿を見て、フラワーデザイナーの道に進んだ。
でも、会社に残っている同僚の子が、変わった職業に就けばやり甲斐がある、新しい生き方を求めることが悪いわけでは無い。など言っていたことが自分の胸にささった。

・ものすごく見栄っ張り　体育教師
こんなに自分の性格を哀れに感じるのに、そんな自分のことを大切に思ってくれてる人に出会えてしあわせだなぁと思った。

・今年はじめての半袖　デパート店員
わたしの場合、付き合ってもいないが失恋のようなものをしたので、少し親近感。
彼女が自殺をしなくて良かった。

・愛でしょ、愛　漫画家
愛の力でとっても綺麗になったんだろうなぁと感じた。

・愛の奇跡　専業主婦
彼女が良いなら良いんだけど、読んでて切なくなった。

・アフターファイブ　派遣・ファイリング
〝自由の代償は孤独〟

・気持ちを計る　タイムキーパー　
分かり合えなかった同性同士。なんかこれからお互いにとって良い存在になりそうだった。

共感できない部分も多かったけど、共生して行くって難しいと思った。
でもその中で、自分らしく、生きていきたいなぁ。

高橋源一郎の飛ぶ教室で知った山本文緒さん。
アラフォーの自分。
わたしは、ずっと洋服関係に携わって来たけど、コロナをきっかけに一転した。
コロナで一転してしまうような道を歩んで来たんだと厳しくも思うし、
ある面接のときに、恵まれなかったんだね。とも言われた。
フリーターのころに比べ、雇われは休みもありボーナスもあり楽だが、
独身でなんにもない自分には、なんだか今がとっても辛く、
仕事の変化（転職）がなかなか決まらなくて辛い。
だから、縋るように仕事関連の本を読んだ。

その中で最後のあとがきに、
私達は忙しさにかまけて、何故動いているかを忘れてしまいがちだ。
どうして働いているのか。
何が欲しいのか。
それで、あなたは、いったいどうしたいのか。
どうしてもらいたい、のではなく、どうしたいのか。
私は時析、自分に問うようにしている。

この言葉が印象に残る。

自問自答してもわからない。
自問自答を避けてしまっている。

今年こそ変わりたいな。

2024/06/19

30年も前に刊行された本とは感じなかった。
あなたは、いったいどうしたいのか。
どうしてもらいたい、のではなく、どうしたいのか。
私も自分に問うた方がいい気がする。

2023/08/05

あとがきの「私たちは忙しさにかまけて、何故働いているかを忘れてしまいがちだ。どうして働いているのか。何が欲しいのか。それで、あなたは、いったいどうしたいのか。どうしてもらいたい、のではなく、どうしたいのか。」という言葉が心に刺さった。勉強も同じだ。受け身ではなく、「やってやる」精神でいかなくちゃ。