花のような人

谷村志穂(著者)

• 販売会社／発売会社: 角川書店/
• 発売年月日: 1995/09/25
• JAN: 9784048728775

商品レビュー

2023/12/05

「いつかジゼルを踊る人」
変わりゆく生活。
今までの暮らしや考えを捨てられなければ、今後生きていくうえで日々辛いことが多いだろうな。

「花のような人」
何も言い出せず。
タイミングが悪いとしか言いようがないが、今後話し出すには中々きっかけが掴めなさそうだな。

「雛祭り」
忘れてしまった。
記念日やら大切な想い出の日ならわかるが、結婚してまで拘られたら常に日付を気にしそうだな。

「雪はどんなもの？」
緊張感をもって。
段々慣れてきたことにより気を抜いてしまうのかもしれないが、それも一つの信頼ではないのか。

「月で飲むビール」
ふと思ったこと。
初対面で突然告げられた言葉に驚いただろうが、冗談ではなく真面目に受け止めれるのは凄いな。

「アワ・スウィート・ルーム」
悪趣味だけれど。
見るだけならば下手に本当を交えて話さずに、全てを偽っても良かったのではないのだろうか。

「ジグゾー・パズル」
各々が語る姿は。
一人の人間のことだったとしても、繋がる相手によって抱く印象は違うのは当たり前だろうな。

「銀河に浮かんだ耳朶」
闇に取り憑かれ。
考え方が変わらない限り、何をしてもらったとしても気付けば再び同じことを考えてるだろう。

「ブリッジする女」
矯正するために。
何歳になっても気になるなら仕方ないだろうが、必要な年月やお金を思うと中々難しいだろな。

「とても若い妻」
勝手な思い込み。
普通に働いて休日にだとしても疲れることを、ただ子供のためと言ってさせるのは違うのでは。

「私にも猫が飼えるかしら」
知りたくない事。
出会った順番が逆だったとしても、家の中に漂う臭いなどは変わらないから無理だったろうな。

「クール・ダウン」
身体を動かして。
ずっと続けていれば肉体も変わるのだろうが、一時的にするだけでは効果などないのだろうな。

「ゆっくり歩いて、そこへ行く」
他の男との話を。
勝手な噂話は簡単に広まるが、間違いを指摘したところで真実を知ってもらうのは難しいよな。

「君はなぜ泳ぐのをやめるんだ」
隠して飼ってた。
変わる事ない姿を思い描き続けていたからこそ、忘れる事が出来ずに名付けてしまったのだろ。

「一瞬ひらき、俄かに散ってゆく」
価値観が合わず。
当たり前を教わっていて苦痛でないならいいが、あまりにも自らの考えと違うと呆れそうだな。

2008/09/09

2008.9.22
一度に３人の作家の短編集を読んでいたので、どれがだれのだか・・・
短編は、しばらくいいかな。