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鴎外の子供たち あとに残されたものの記録 ちくま文庫
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鴎外の子供たち あとに残されたものの記録 ちくま文庫

森類(著者)

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鴎外の子供たち あとに残されたものの記録 ちくま文庫

748

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 1995/06/22
JAN 9784480030399

鴎外の子供たち

¥748

商品レビュー

3.5

7件のお客様レビュー

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2026/04/09

おもしろかった。 小川洋子さんのエッセイで、森茉莉のことを知り、鴎外や子供のことが書かれたエッセイを読みたいと思って。 子供たちの本でいちばん面白かったというのもみてこれに。 鴎外が死んでからの話が主。 義理兄、姉2人、母との仲のそのやりとり。 とくに、婿探しや、恋愛の話のと...

おもしろかった。 小川洋子さんのエッセイで、森茉莉のことを知り、鴎外や子供のことが書かれたエッセイを読みたいと思って。 子供たちの本でいちばん面白かったというのもみてこれに。 鴎外が死んでからの話が主。 義理兄、姉2人、母との仲のそのやりとり。 とくに、婿探しや、恋愛の話のところはワクワクした。 もともと個性的な人たちなんだろうけれど、みんなの人間味が出てて読んでて飽きなかった。

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2018/01/12

森鴎外の子息である著者が、鴎外と妻の志けや、茉莉と杏奴についての思い出を語った作品です。 本書にひどく書かれたことが茉莉に大きなショックを与えたことはよく知られていますが、残念ながらその文章は残されておらず、茉莉の『クレオの顔』から推測することしかできません。しかしながら、本書...

森鴎外の子息である著者が、鴎外と妻の志けや、茉莉と杏奴についての思い出を語った作品です。 本書にひどく書かれたことが茉莉に大きなショックを与えたことはよく知られていますが、残念ながらその文章は残されておらず、茉莉の『クレオの顔』から推測することしかできません。しかしながら、本書における杏奴の描かれ方にも、読者を何ともいいがたい不安に陥れるような印象を受けます。 本書の文章は卓抜なユーモア・センスに彩られているのであまり目立たないかもしれませんが、著者が自身の杏奴に対する幾重にも屈折した愛憎の襞に魅入られ、それを正鵠に文章に写し取ることに取り付かれているようにも思えるのです。もちろん、そうした自身の心の動きをたどることができるのは、著者の才能のゆえだということに依存はありません。しかし、たとえば自然主義の作家たちに見られるような自己意識の発露が本書の文章からはまるでうかがうことができないことが、落ち着かない気分にさせるのではないかという気がします。

Posted by ブクログ

2017/11/04

森鴎外の三男にして末っ子の、森類(もり るい)氏の目から見た“森家の人々” 森鴎外のプライベートは、今まで茉莉氏のエッセイでしか読んだことがない。 つまり、茉莉氏の目から見た森鴎外しか知らなかったということ。 類氏が家族のことを書いた本を出すことになって、杏奴と茉莉が激怒して、...

森鴎外の三男にして末っ子の、森類(もり るい)氏の目から見た“森家の人々” 森鴎外のプライベートは、今まで茉莉氏のエッセイでしか読んだことがない。 つまり、茉莉氏の目から見た森鴎外しか知らなかったということ。 類氏が家族のことを書いた本を出すことになって、杏奴と茉莉が激怒して、呼び出してシメた…様なことを知り、ちょっと下衆な興味もあって手に取ったのだった。 なかなかどうして、とても分りやすい、しかし緻密な文章で、文豪の血は濃く流れていると思った。 “茉莉のことがとてもひどく書かれている”と編集者が茉莉の元に駆け込んで(おかしな話ですが)出版を止めようとしたというが、そんなにひどいことが書かれているとは思わない。 その部分は削除されているのだろうか? 森家では『家族のごたごたを暴露したみっともない本』ということになっているらしい。 茉莉氏の書いた鴎外像だけを見れば、そこはやはり『茉莉メガネ』とも言える独特なフィルターを通して見ており、脳内で再構築しなおされている部分もある。 良くも悪くも、“森茉莉世界に住む森鴎外”なのだ。 やさしく子煩悩なイメージは変わらないが、茉莉の世界の中では、きょうだいのなかで茉莉を特別に愛し、「おまりは上等、おまりは上等…」と歌うように繰り返す父であった。 森家は父在りし日の裕福な家庭であり、ベルリンの仕立て屋から子供服が届き、豪奢な着物をあつらえてもらい…と、つまり、茉莉の好きな“美しいもの”だけが描かれているのである。 世の人々には舞台だけを見せたかったのに、楽屋裏や、芝居のストーリーとは無縁の、俳優たちの不和といったものを暴露した形になったことで、類氏を憎んだのであろう。 やはり、一人の人の言葉だけを鵜呑みにするものではないなあ、と思った次第だ。 この作品は、随筆に分類されてはいるが、時系列に従って書かれているので、小説を読む面白さがある。 茉莉氏とは八才も違い、また女の子と男の子の目では見るところも違うので、服や着物ではなく、遊びや友達、学校や絵の師匠らとの人間関係が詳しく書かれているのが興味深い。 腹違いの兄、於菟(おと)との確執や、後妻としての疎外感を味わう母への愛情、2つ上の姉・杏奴との魂のつながりと、彼女の結婚による関係の変化も、細やかな心理描写で展開される。 子供の頃から何くれと世話をしてくれて頼り切っていた杏奴が、だんだんと“親戚のご意見番の、口うるさいオバチャン”みたいになっていくのがひそかに面白かった。 …と、こういう読まれ方をされるのが、姉二人にとっては耐えがたい屈辱だったのでしょう。 このままでは不公平であるので、ぜひ、小堀杏奴氏の『晩年の父』も読みたいところ。

Posted by ブクログ

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