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消えた王国(第5巻) 荒都の歌
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | スコラ/ |
発売年月日 | 1995/12/12 |
JAN | 9784796203517 |
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消えた王国(第5巻)
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商品レビュー
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1995年刊行の小説。数年ぶりに三毒。 百済王族の血をひく韓国人徐仁求が、たまたま来日中に目にした「広開土王碑に刻まれた文面に改竄はなかった」との新聞記事がきっかけで古代の日本(倭)と朝鮮半島(主に百済)の関係を探る旅に出る古代史を舞台にした歴史謎解き物語。 但し、韓国人である著者は、古代日本は朝鮮半島からの渡来人が文化や歴史の基盤を作り、特に百済救援のために唐・新羅連合軍と闘った白村江の戦を率いた斉明天皇や日本最初の歴史書である古事記の編纂にあたった太安万侶など多くの人間が百済から渡ってきたということを大前提としており、日本は消えた王国(即ち滅亡した百済)から亡命してきた人々が新天地として築き上げた国であること。 天智天皇(中大兄皇子)が遷都した近江朝廷も旧来の飛鳥大和政権から一線を引いた新天地として開いたものの、旧勢力を背景に天武天皇(大海人皇子)による壬申の乱で僅か数年で滅ぼされたという。 広開土王や白村江の戦をはじめ、高句麗・新羅・百済の朝鮮三国時代の歴史や壬申の乱の経緯、また額田王や山上憶良、古事記と日本書紀の成り立ちなどよく書き込まれており、古代史ファンにとってはまことに面白く知識欲を満たされる内容。 締めくくりは、万世一系の皇統を誇る日本国が百済由来の過去を消し去り新たな歴史を作るために天武天皇の子である舎人親王に日本書紀を編纂させたということ。 今の時代には大きな問題になりそうな表現も数々あるが、小説としては非常に面白い。
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天智天皇は百済の遺民を統べて近江に新しい都を作った。これが新しい百済である大津宮である。しかしこの宮は五年ほどしか保たなかった。天智天皇の弟である大海人皇子が率いる反天智勢は、天智天皇の子供の大友皇子を打ち破ぶり、大津宮を徹底的に破壊してしまったのだ。壬申の乱は新百済遺民と旧住民達との争いで、大海人皇子、すなわち天武天皇は百済との絆を絶ち、新しい日本を作り出すことを目指したという。
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