さらば、かぜ薬 歯科医が考えたかぜとぬれマスク法 三一新書

臼田篤伸(著者)

• 販売会社／発売会社: 三一書房/
• 発売年月日: 1994/12/15
• JAN: 9784380940316

商品レビュー

2010/05/28

かぜをひいたな、と思…

[文庫ＯＦＦ]

かぜをひいたな、と思ったらまずはこの本のことを実践して試してみたい。

2019/04/15

医者や薬局は薬を出せば出すほど儲かる、患者は薬をもらえば安心するといった単に医療費増大に貢献するだけの現状を変えていかねばなりません。
一番身近な薬漬け候補は、風邪薬。
毎年あれだけのCM量を流しまくっているわけですから、今度の新成分がなんか効きそうだなあという勝手な思い込みや手軽さからつい購入してしまうのが人情でしょう。
例えば３７．５℃以上の発熱が薬（解熱剤）を使用したのと、しない患者群で比較したところ、体温がそれ以下に下がったのは薬を使わなかったグループで１日以上差がついた（薬患者は３.４７日、薬なし患者は１.９９日）というから驚きです。（P64)
出処は埼玉新聞の記事のようですが、本書では残念ながらどの位の対象群でどのような比較が行われたのかの詳細がありませんでした。
しかし、薬害エイズなどの事件を振り返れば、厚生労働省が国民の健康よりも省益や天下り先確保の餌で平気で背信する連中だとわかっているにもかかわらず、日本人の騙されやすいお人よさは相変わらずです。
例えばインフルエンザ集団ワクチンの副作用による危険性は重篤被害者も多かったことから早くから指摘されていたにもかかわらず、重い後遺症を負った被害者がその因果関係を国に認めさせるのに２０年以上の歳月が必要でした、予防接種が国民の義務だったにもかかわらず。（１９９４年にやっと予防対象から除外されました）

さて、本書は薬の弊害に多くのページを費やしており、風邪予防という主題の「濡れマスク」はほんのお触り程度。
風邪予防は睡眠時の湿度が大事で、最も手っ取り早く簡単なマスクを濡らしてかけたまま寝る（マスクは!/3を外側に折り返し鼻にはかぶせない）方法でそれ以来著者は風邪ひきから解放されたとのことです。
まあ、マスクをどのくらい濡らすのかや顔が冷たくなりそうという私の疑問は完全に解消されていませんが、手軽な防衛策の１つだと思いました。