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鳥のように獣のように 講談社文芸文庫現代日本のエッセイ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 1994/02/10 |
JAN | 9784061962606 |
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鳥のように獣のように
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◆作家以前の中上健次と伝説の新宿・風月堂で逢いたい◆ 存命でもまだ63歳、生きていればどんなすばらしいものを書いて世人を驚嘆させてくれているでしょうか? その可能性や埋没量は底知れぬものを感じる小説家ですが、対談集をはじめ全著作を読んできて、2年前位に最期の未完の長編『異族...
◆作家以前の中上健次と伝説の新宿・風月堂で逢いたい◆ 存命でもまだ63歳、生きていればどんなすばらしいものを書いて世人を驚嘆させてくれているでしょうか? その可能性や埋没量は底知れぬものを感じる小説家ですが、対談集をはじめ全著作を読んできて、2年前位に最期の未完の長編『異族』を読んだきりで、普段はもっぱらエッセイばかり読んでいます。 中でも私が好きなのは、20代の熱い息吹がみなぎる第1エッセイである本書です。 特に作家以前の、羽田空港で働いたり、新宿や池袋で毎日ジャズばかり聴いてフーテン生活をしていたりという、高校を卒業して郷里の和歌山県新宮から上京してきてからの記述が、いっとう大好きです。 この「いっとう」という言葉は彼の口癖で、今まで見たことも聞いたこともなかったのですが、知らないうちに私も自然と使っていて、つまり謂わば彼の直伝なのです。 その頃の中上健次にもし出会っていたら、たとえイケメン好きの私でも妥協して(!)、おそらく即座に好きになって付き合って同棲時代していたかもしれません。もちろん毎晩、激しい文学論争を交わしながら、大酒飲みながら。 60年代後半から70年代初頭とは、読めば読むほど、知れば知るほど、現代からすれば憧れの的にふさわしいすばらしい混沌とした輝きに満ちた時代だったと思います。
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