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江戸古地図散歩 回想の下町 山手懐旧
1,709円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社/ |
発売年月日 | 1994/01/24 |
JAN | 9784582828726 |
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江戸古地図散歩
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江戸古地図散歩
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江戸ものの大御所、池波正太郎氏による東京今むかしのエッセイ。 東京の各地、特に下町を歩きながら、自分の子供時代の町の様相を語るといった体裁を取っています。 小説を書く上での必要な知識なのでしょうけれど、江戸に関して研究者並みに詳しいことに驚きます。 江戸の名が初めて歴史に登場す...
江戸ものの大御所、池波正太郎氏による東京今むかしのエッセイ。 東京の各地、特に下町を歩きながら、自分の子供時代の町の様相を語るといった体裁を取っています。 小説を書く上での必要な知識なのでしょうけれど、江戸に関して研究者並みに詳しいことに驚きます。 江戸の名が初めて歴史に登場するのは『吾妻鏡』だとのこと。 鎌倉時代前には日本史に出てこなかった辺境だったわけです。 そして、江戸の町は六割が武家地、二割が寺社地、町民も二割だったということで、武士が中心の町だったことも知りました。 どうも、時代もののドラマなどを見ると、町民が一番多いように思えていますが、5人に1人しかいなかったということですね。 若干マイナー部類ではありましたが、町民たちの暮らしは貧富の差がなかったとのことで、気分的に暮らしやすかっただろうと思います。 江戸古地図と現在の地図を、ページの左右見開きに載せているため、対照して見られるのが楽しいです。 まったく変わってしまった地形もあるし、ほとんど変わらないままの場所もあることが一目瞭然となっています。 自分の子供時代の思い出を語りながら当時の面影を追う著者は、浅草で生まれ育ち、十歳ですでに障子貼りをしていたという、庶民の目線を持っています。 今からでは信じられないほど夜は暗く、坂は真っ暗になるため、灯火がありがたかったとのこと。 たしかに「暗闇坂」という名前の坂があります。夜になってから歩くのは、たとえ強盗がいなくてもこわかったことでしょう。 溜池山王の日枝神社は、もともと山王社といったのが、日吉権現のもと地である比叡山の名を取って明治に変名したということも知りました。 江戸時代の名残のあった少年時代の町を思い起こし、そこからさらに江戸の町へ思いを馳せる著者。 日本橋の上の高速道路をはじめとした今の乱雑な建築には、かなり怒りを抱いていることが、文章から伝わってきます。 古き良き江戸への著者の哀惜の念がいっぱいに詰まった、散策エッセイとなっていました。
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NHKのブラタモリなんかも、私を楽しませてくれて。そして、最近、住宅の本なんかもよんでみたりもしたりして。少しずつ、地図が私の中で盛り上がりあがりはじめてますが....。 その中で、池波氏の語りも楽しいのはもちろんです。 でも、初版当時の地図との比較しているだけで、区画...
NHKのブラタモリなんかも、私を楽しませてくれて。そして、最近、住宅の本なんかもよんでみたりもしたりして。少しずつ、地図が私の中で盛り上がりあがりはじめてますが....。 その中で、池波氏の語りも楽しいのはもちろんです。 でも、初版当時の地図との比較しているだけで、区画、地名、いろんなことを学びました。 今回あらためて読んでいて理解したのは、地図って多色刷りの版画だったんだぁってことでしたよ。 どういう目的で作られたのかとか、誰が主にもっていたのかとか(町人でも誰でも持っていたのか)、だんだんいろんな興味の方向が広がっていきますね。
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