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新生ドイツの挑戦 丸善ライブラリー090
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新生ドイツの挑戦 丸善ライブラリー090

熊谷徹【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 丸善/
発売年月日 1993/07/20
JAN 9784621050903

新生ドイツの挑戦

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2009/11/01

(2003.12.22読了)(2003.10.19購入) ベルリンの壁が崩壊したのは1989年。東西ドイツが統一されたのは、1990年の10月。東西ドイツの統一後一年の様子を描いた「ドイツの憂鬱」の著者の続編。統一2年目の様子を描いています。 ●ネオナチの台頭 1992年9月26...

(2003.12.22読了)(2003.10.19購入) ベルリンの壁が崩壊したのは1989年。東西ドイツが統一されたのは、1990年の10月。東西ドイツの統一後一年の様子を描いた「ドイツの憂鬱」の著者の続編。統一2年目の様子を描いています。 ●ネオナチの台頭 1992年9月26日、旧東ドイツのザクセンハウゼン強制収容所が放火により炎上した。この事件の10日前にイスラエルのラビン首相がここを訪れており、9月27日は、ユダヤ教の新年の祝祭「ロシュ・ハーシャナ」の始まる日に当たるので、事件の裏には政治的な動機があるということだ。 1992年11月23日、旧西ドイツ北部の町メルンで、トルコ人移住者の家族20人が住んでいた3階建ての建物に火炎瓶が投げ込まれ、焼けてしまった。3名焼死。 警察と消防に匿名の電話がかかり、火事の通報をしたあと「ヒトラー万歳」と叫んで電話を切ったという。捜査の結果、25歳と19歳のナチス信奉者が逮捕された。 1992年1年間での極右勢力による暴力事件は、2285件だった。 ●亡命申請者の急増 1989年の亡命申請者、12万人。1991年には、25万人。1992年には、43万人。すごい数である。EC域内で亡命を申請する外国人の60%がドイツに集まっている。 理由は、ドイツの憲法で、「政治的理由で迫害されているものは、庇護される権利を享受する」となっており、これに基づき、審査が終了するまで「仮の滞在権」が認められる。住居が与えられ、生活保護手当てが与えられる。 亡命の申請さえすれば滞在が認められるので、悪用されている。1985年には、申請者の29.1%が亡命を認められたが、1992年には4.3%だった。 制度の見直しを迫られている。 ●東ドイツの歴史教育 西ドイツでは、ナチスのユダヤ人に対する虐殺や迫害に対する反省を踏まえて、歴史を教えてきた。東ドイツでは、共産主義のすばらしさを中心に教えてきたので、ユダヤ人に対する迫害について特に教えては来なかった。 そんな中で、東ドイツのユダヤ人強制収容所のあったそばの、親衛隊の所有していた場所にスーパーが建設され開店間近になったところで、反対運動が起こり開店できなくなった。 地元の人は、スーパーを歓迎しているのに、遠くのユダヤ人団体や、旧西ドイツの人が反対している。ユダヤ人に対する犯罪が行われた場所は、強制収容所だけでなく回りもすべて残しておくべきだという。歴史の現場を風化させてはいけないという。 ●シュタージ シュタージの問題。国境を越えて西ドイツへ渡ろうとする人たちの射殺について。 「ドイツの憂鬱」でも取り上げられていたので、省略。 ☆関連図書(既読) 「ドイツの憂鬱」熊谷徹著、丸善ライブラリー、1992.03.20 「住まなきゃわからないドイツ」熊谷徹著、新潮文庫、2001.03.01 (「BOOK」データベースより)amazon ドイツ統一が達成された現在、四十年間の分断の傷がいかに深かったかが、明らかになりつつある。しかしドイツ人たちは統一後の混乱を前に立ちすくんでいるのではない。彼らは、困難な状況に対して闘いを始めている。それは、東西に分断されていたこの国が、第二次世界大戦の後遺症から回復し、新生ドイツとして立ち上がるための生みの苦しみである。本書は、新しい座標軸を求めて苦闘するドイツ人たちの姿を記録しようとしたものである。

Posted by ブクログ

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