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崩壊する地球生態系 アフリカからの報告 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 1993/07/08 |
JAN | 9784480080868 |
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崩壊する地球生態系
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崩壊する地球生態系
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1993年(増補前底本1987年)刊。 著者は朝日新聞編集委員。 タイトルには「生態系」の語。が、その実、アフリカ現代史の飢餓・飢饉の実像を環境破壊・砂漠化の観点から解読しようと試みたが、それでは不足で、図らずも政治問題に筆を進める他はなかったとの印象を残す書である。 実際、アフリカの飢餓飢饉の根本要因の特定は難しい。直接的には砂漠化の進展に伴う自足可能な農業システムの崩壊によるのだろう。 が、その遠因となる要素としては幾つかある。 つまり、①人口増加。すなわち、産業構造転換に伴う過渡的な人口増。 医療技術向上と医薬品流入増。これに伴う乳幼児死亡率の低下と平均寿命の上昇の招来。 その一方で第二次産業化の進展は遅延したまま。結果、利益率を高めるために商品作物農業亢進と工業化への強い圧力。 ②森林破壊(燃料需要増大と焼き畑による)→土壌破壊(地下水汲み上げ農業と放牧)→砂漠化の亢進→自足可能な農業システムの破壊。 ③商品経済化・世界経済への半強制的参入→自足可能な農業システムの破壊。 ④そしてこれら①②③の相互連関ということになるのか。 かかる人為的要因の重視は、なるほど環境考古学的にみれば、数千年前よりは現代は乾燥期のようだ。しかし、100年程度のスパンで見れば、年毎の多少のバラつきはあるものの降雨量は極端な変動はないことに由来する(100年前は自足農業により飢餓の深刻度は低い)。 しかも、仮に人口増加がアフリカ砂漠化の根本要因だとしても、森林破壊が問題をより大きく深刻化させてきた。従前、様々な対応策が取られる中、結局、植林(防風雨・防砂林の役目兼有)による再森林化の有用性を無視できず、その方向へ舵を切らねばならぬよう。 とはいうものの、その再森林化は時間・費用などのコストがかかり過ぎ、森林保全の重要性が図らずも浮き彫りになった印象が残る。
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