商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社/ |
発売年月日 | 1993/06/10 |
JAN | 9784087751642 |
- 書籍
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17歳のポケット
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17歳のポケット
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商品レビュー
3.5
13件のお客様レビュー
生きることについて書かれた詩が、言いたいことを代弁してくれてすっきりしました。 少年らしさとどこか別の視点で見ているような感じ、 教室でひとり窓の外を眺めて何か考えているような感じ。それでいて心に強く燃えたぎるものを持っている感じ。 とても惹かれます。
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前2冊を見てきて、彼の表現のすべてが網羅されたかのやうに思つたが、今回、今までのものとは重複があまりなく、改めて、彼の描き続けてきたものゝ数に気づかされる。 十七歳、それはどこか特別な年齢であることに変りはない。サガンにしろ、デュラスにしろ、松村栄子にしろ、十七歳といふ瞬間は、彼...
前2冊を見てきて、彼の表現のすべてが網羅されたかのやうに思つたが、今回、今までのものとは重複があまりなく、改めて、彼の描き続けてきたものゝ数に気づかされる。 十七歳、それはどこか特別な年齢であることに変りはない。サガンにしろ、デュラスにしろ、松村栄子にしろ、十七歳といふ瞬間は、彼女たちにとつてとても大きな何かを生み出すこととなつた。特別なまなざしをもつて彼女たちは17歳をいふ年齢を眺めてゐる。 確かに、かまちは17歳で亡くなつた。けれど、それだから17歳が特別な年齢だといふのではない。彼がその後生きてゐても、おそらく、17歳は彼にとつて大きな意味をもつ年齢だつたに違ひない。 溢れださずにはゐられない何かを描き続けたその姿は、粗削りといふことばが似合はずにはゐられない。俵万智が彼のことばから紡いだエピタフは、彼の原文と比較して良くも悪くも洗練されてゐる。その痛みは、リズムよく、さつくりと切り裂く、よく切れるナイフだ。しかし、それが彼の痛みだつたのだらうか。傷つけたくても傷つかない、ひつかき傷のやうな鈍い痛みがいくつもいくつも身体を引き裂く、そのやうなものではなかつたか。 スパつと切れない痛み、それこそ彼の表現ではなかつたか。 彼女が、もし彼が短歌といふ形式に出会つてゐたなら、といふのは彼が生きる時間の可能性の中にあつたものであつて、彼が17歳のその時に短歌で何かを表現してゐたとしたら、このやうな痛みを伴ふことはなかつたのではないかと思ふ。
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同郷の人間なんだけども、話には聞きつつも、この人の本を読んだのは恐らく初めて。まぁ詩というのが苦手というのもあり。若いころはクールを気取っていたもので、こういう熱苦しいというか、情熱がほとばしるようなのはいらっとくる感じだったんだけども、でも年を取るにつれて、冷静に読めるようにな...
同郷の人間なんだけども、話には聞きつつも、この人の本を読んだのは恐らく初めて。まぁ詩というのが苦手というのもあり。若いころはクールを気取っていたもので、こういう熱苦しいというか、情熱がほとばしるようなのはいらっとくる感じだったんだけども、でも年を取るにつれて、冷静に読めるようになったというか。読んでみて、こういう自分の中身を素直に外に出せるってすごいわー、結局ちょっと距離を取って読んでるな、まだまだ素直になれてないな、自分、と感じたのでした。
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