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長く冷たい秋 ハヤカワ・ミステリ文庫
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長く冷たい秋 ハヤカワ・ミステリ文庫

サムリーヴズ【著】, 小林宏明【訳】

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長く冷たい秋 ハヤカワ・ミステリ文庫

748

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房/
発売年月日 1993/10/31
JAN 9784150793012

長く冷たい秋

¥748

商品レビュー

3.5

5件のお客様レビュー

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2017/02/09

ロバート・B・パーカーが褒めていると知り嫌な予感がしていたのだが、物語に起伏のない凡作だった。「ハメットの初期の作品のように鮮烈で力強い」というパーカー評が、どこをどう読んだ上での感想なのか見当もつかないが、単に長いだけで深みがない。延々と2、3ページにわたり弛んだ会話が続く冗長...

ロバート・B・パーカーが褒めていると知り嫌な予感がしていたのだが、物語に起伏のない凡作だった。「ハメットの初期の作品のように鮮烈で力強い」というパーカー評が、どこをどう読んだ上での感想なのか見当もつかないが、単に長いだけで深みがない。延々と2、3ページにわたり弛んだ会話が続く冗長さには辟易した。少なくともハードボイルドを意識して創作したのであれば、もっと無駄を削り文章と構成を磨くべきだろう。翻訳版のタイトルや粗筋が想起させる詩情や感傷を感じ取ることなど出来ない。 主人公を始めとする登場人物らに精彩が無く、プロットもつまらない。そもそもこの程度の真相に辿り着くために必要な分量は半分以下であろうし、水増ししたシーンの殆どが、類型化された魅力に乏しい愛人や驚くほどに暇な警官らとの退屈なやりとりに費やしている。主人公の過去が不透明な点はいいとしても、ヤワな青年期から、いきなり警官と馴れ合い、犯罪者と渡り合うほどのタフな男に変わったのか、その過程が説明不足で釈然としない。パーカーの「初秋」的要素を組み込んではいるが明らかに失敗している。そもそも事実を確かめもせずに勝手に自分の子と信じて、他人の息子に父親ぶる主人公は滑稽としかいいようがない。

Posted by ブクログ

2010/03/07

タクシードライバーが過去の恋人の死を知ることから物語が動いてゆく。 男はずっと引きずっているんだと共感しながら読んだ。シリーズ化されていて、段々と何故か事件にかかわる運転手になってゆくんだけど、最初のこの一冊はじわっと心に残る感じ。スペンサーの「初秋」を思い出した。

Posted by ブクログ

2009/10/27

 いやぁ、よかったです。 最初の書き出しから、しっかりひきつけられました。 大学時代に憧れた女性が自殺して、その息子と事件に巻き込まれる。 推理的な部分は、ちょっとなって思うけど、 主人公のかなわなかった恋に身悶えする切々さが、胸を打つ。 全体的に暗いトーンなんだけど、ラストに息...

 いやぁ、よかったです。 最初の書き出しから、しっかりひきつけられました。 大学時代に憧れた女性が自殺して、その息子と事件に巻き込まれる。 推理的な部分は、ちょっとなって思うけど、 主人公のかなわなかった恋に身悶えする切々さが、胸を打つ。 全体的に暗いトーンなんだけど、ラストに息子に向かって 「ふたたび人の善意を誰かに見つけるまで戦わなければならない」 と、言う言葉は、明るい光を放ってる

Posted by ブクログ

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