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だれが石を投げたのか?
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だれが石を投げたのか?

ミリアムプレスラー【作】, 松沢あさか【訳】

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だれが石を投げたのか?

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 さ・え・ら書房/
発売年月日 1993/04/01
JAN 9784378007380

だれが石を投げたのか?

¥1,320

商品レビュー

4.5

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2016/08/23

 足の不自由な少年が、自分の障害について苦悩するシーンから始まるので、少年が障害を受け入れて成長する物語かな、と思う。それで間違いではないのだが、人との出会いや別れ、などと美しくまとめるのは無理なほどの残酷な事件を通して成長するのだ。  父母が不仲の家庭で生きる少年だけでなく、仕...

 足の不自由な少年が、自分の障害について苦悩するシーンから始まるので、少年が障害を受け入れて成長する物語かな、と思う。それで間違いではないのだが、人との出会いや別れ、などと美しくまとめるのは無理なほどの残酷な事件を通して成長するのだ。  父母が不仲の家庭で生きる少年だけでなく、仕事にかまけて家庭を顧みず、挙句不倫までしている父と、豊かな生活は保障されていても、自信がなく情緒不安定な母。姉や曾祖父の姿も実にリアルに描かれている。とりわけこの物語のカギを握る、心に闇をかかえた主人公の弟の姿は読み終わっても消え去ることはない。  思春期の子供は自分の悩みにとらえられて、自分以外の人は自分より恵まれている、他人に自分の悩みがわかってたまるか、という気持ちになりがちだが、そこに痛烈なパンチを浴びせる。「悩む資格があるのは自分だけだという顔をするな」と。  大人が読むと、若さと美貌を武器にエリートと結婚した貧しい家庭出身の母が、若さ美しさが衰えだした頃、夫の不実を知り、かつ上二人の子供は成績がいいのに、自分にそっくりの三番目が出来が悪いというのは、かなりきつかったことだろうと思う。主人公は「母親なんだから」と責める。息子にそういわれる辛さ。こういうくだりは子供には読み取れないだろうし、読み取る必要もない。詳しく描写してあるわけでもない。でも読めば伝わってくるあたりが、この作家の才能だと思う。  難があるとすれば、表紙の絵。これはないでしょう。ただでさえ意味の分からないタイトルなのに、この絵では誰が読もうと思うか。(念入りに、背表紙にも縮小された表紙の変な絵が入っている。)ターゲットの思春期の子供は絶対手に取らない。さらに解説が、ネタバレの上、訳者の解釈押し付け。いい本なのに、惜しすぎる。出しなおしてほしい。

Posted by ブクログ

2006/05/17

深く深く考えさせられる作品。 だれが石を投げたのか?みんな知らないうちにいろんな方向に沢山の石を投げているんだと思う。だけど自分に向かってくる石しか見えていないのだ...ということを知って愕然とします。

Posted by ブクログ

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