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十牛図 自己の現象学 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:自己の現象学-禅の十牛図を手引として 上田閑照著. 住鼎州梁山廓庵和尚十牛図 柳田聖山著. 解題 柳田聖山著 |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 1992/11/07 |
JAN | 9784480080240 |
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十牛図
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4.4
6件のお客様レビュー
京極夏彦さんの『鉄鼠の織』を読んでからずっと気になっていた十牛図。 20年前から興味があった本書をようやく読みました(笑)。 そんなミーハーな(?)立場からすると、序論の十牛図解説や柳田聖山さんの書かれた解説の部分はある程度面白く読めたけれど、本書の核心である「現象学」の部分は...
京極夏彦さんの『鉄鼠の織』を読んでからずっと気になっていた十牛図。 20年前から興味があった本書をようやく読みました(笑)。 そんなミーハーな(?)立場からすると、序論の十牛図解説や柳田聖山さんの書かれた解説の部分はある程度面白く読めたけれど、本書の核心である「現象学」の部分は門外漢には正直難しくって、?でした。 久しぶりに『鉄鼠の織』を読みたくなってきました。
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十牛図は求められる真の自己を探求する姿が表されている。 第一には尋牛、 第二には見跡、 第三には見牛 第四には得牛 第五には牧牛 第六には騎牛帰家 第七には忘牛存人 第八には人牛倶忘 第九には返本還源 第十には入鄽垂手 私たちが現代において思い浮かべることができる自己実現の...
十牛図は求められる真の自己を探求する姿が表されている。 第一には尋牛、 第二には見跡、 第三には見牛 第四には得牛 第五には牧牛 第六には騎牛帰家 第七には忘牛存人 第八には人牛倶忘 第九には返本還源 第十には入鄽垂手 私たちが現代において思い浮かべることができる自己実現の達成は、普通第七の境位までである。すなわち、 1)自己の問題に目覚め、自己を求めることで行きづまり、その過程で自分自身が徹底的に問題化すること。 2)そこではじめて教を聞き得ること。すなわち、教えを請うことを覚えること。そして、それらが身体化しなければならないことを知ること。 3)行としての自己を獲得し、かつその不断の連続が質へと転化すること 4)自己を探していたことを忘れ己自身になることで自己自身が現成すること。 である。 しかし、それにはとどまらないその先にある真の自己とは何か。続きがあるのである。かなり奥深い思想がそこにはある。
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とりあえず上田閑照の分だけ読了。まずは十牛図に沿って、その後にとりわけ第八図〜第十図を中心に円相の境地や、それをヨーロッパの思想として比較して位置づける。 有の否定であるだけでなく無の否定ですらある絶対無。追いかける自己と捉えられる自己の合一とそこからの消滅。そのうえで自ら紅しと...
とりあえず上田閑照の分だけ読了。まずは十牛図に沿って、その後にとりわけ第八図〜第十図を中心に円相の境地や、それをヨーロッパの思想として比較して位置づける。 有の否定であるだけでなく無の否定ですらある絶対無。追いかける自己と捉えられる自己の合一とそこからの消滅。そのうえで自ら紅しといった境地。 例えば神秘主義、あるいは詩人、あるいは否定神学やニヒリズムとも比較される。禅はそれらと比べて徹底的な無とされる。(詩も「〜ゆえ」があるし、否定神学もあらゆる否定の裏に神が絶対視されている、など) まだ理解が甘いのでまた折を見て何度か読み返したいものだ。自分にとって、自己の問題も無の問題も非常に重要なところではある。
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