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商品レビュー
3.8
9件のお客様レビュー
建設談合に絡んだ欲望ミステリー。 上巻で主役と思っていた味岡さんがまさかの死体。死後も気が弱いとか散々言われていて不憫になる。 下巻は毛色が変わって『点と線』の様な刑事が執念の捜査の末に事件を解決するミステリー。トリック、動機ともに加害者サイドの悪辣が際立つ。人を殺す事に良心の呵...
建設談合に絡んだ欲望ミステリー。 上巻で主役と思っていた味岡さんがまさかの死体。死後も気が弱いとか散々言われていて不憫になる。 下巻は毛色が変わって『点と線』の様な刑事が執念の捜査の末に事件を解決するミステリー。トリック、動機ともに加害者サイドの悪辣が際立つ。人を殺す事に良心の呵責もないのが行動で分かるのはさすが松本清張先生。芸者軍団と刑事達のやりとりはホッコリするけど基本はえげつない話。
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主人公の建設会社専務がダム湖で死体となって発見される。ここからストーリーの主役は捜査にあたっていた天竜署刑事に移る。東京の警視庁、京都府警と三社による捜査が、それぞれの事件について始まる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
陰謀に巻き込まれた談合建設会社専務味岡。まさかの誰得小太りおっさん。 上巻の終わりから不穏な気配がしていたけれども、下巻はメインヒロイン味岡から、主謎を解く刑事に視点をバトンタッチして物語が進む。 下巻は上巻の謎が解き明かされるので読みやすく面白い。 (以下ネタバレあり感想) しかし、終章の駆け足どころじゃないあらすじはどうなのか。雑誌の人気ランキングが悪かったのか、或いは作者が飽きたのか。上巻のクオリティに比べると下巻があまりにもおざなりでどうなのって思う。 また近代手法で捜査している割に警察の見落としが多すぎて、読者にとって公開されるべき情報が隠匿されている。もし隠匿していないならば、推理が乱暴すぎる気がする。 そして、ラストの駆け足あらすじにより、謎がどのように解けるかを魅せる物語というより、説明を「ハァ」って受けている気持ちになる。アレだ「犯人は実は異母兄弟だった(物語には出ていない)」的な気持ち。 上中下でいいのでもっとみっちり書いて欲しかったなぁ……と言う気持ち。 これ、調べてみたら2時間ドラマ化されていたようなんだけれども、どんな感じだったんだろう。
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