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生き残ること 叢書・ウニベルシタス373
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 法政大学出版局 |
| 発売年月日 | 1992/08/06 |
| JAN | 9784588003738 |
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生き残ること
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これはウィーン生まれの精神分析学者による論文集である。ただし専門用語を駆使する難しい書物ではない。用語も書き方もごく一般的である。 著者はユダヤ人である。ナチの強制収容所から逃れ、米国に亡命し、後にシカゴ大学の境域心理学の教授となった。表題の「生き残ること」とは、強制収容所の経験...
これはウィーン生まれの精神分析学者による論文集である。ただし専門用語を駆使する難しい書物ではない。用語も書き方もごく一般的である。 著者はユダヤ人である。ナチの強制収容所から逃れ、米国に亡命し、後にシカゴ大学の境域心理学の教授となった。表題の「生き残ること」とは、強制収容所の経験を持ちながら、たまたま生き残った人たちに生じる罪悪感を意味する。これは戦後のわが国でも、他人事ではなった。かならずしも収容所ではなく、軍隊自身がそれに似た作用を及ぼしたことは周知の事実であろう。生き残った人が、「死んだ戦友に申し訳ない」という気を起こさせる。こうした罪悪感をどう理解し、どう克服するか。
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