商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1992/06/25 |
JAN | 9784062057684 |
- 書籍
- 児童書
カトリーヌとパパ
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カトリーヌとパパ
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
モディアノは登場人物に関する事柄を事細かに語らないが、いつもスルッとその物語の中に入っていける。まるでその物語の中に自分も存在していたかのように。とてもノスタルジックな気持ちにさせてくれる大人のための絵本。
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児童書か、と言われると困る。子どもは文章としては読めるが、文章の間や裏にあるものを読み取るのは難しい。そしてそこがこの本の読みどころなのだ。 だから多分、ストーリーを追うことを読書の歓びとしている大人にも向かない。 モディアノのファンには物足りない作品かもしれないが、初心者にはど...
児童書か、と言われると困る。子どもは文章としては読めるが、文章の間や裏にあるものを読み取るのは難しい。そしてそこがこの本の読みどころなのだ。 だから多分、ストーリーを追うことを読書の歓びとしている大人にも向かない。 モディアノのファンには物足りない作品かもしれないが、初心者にはどういう作品を書く作家なのかがわかるのでいいのではないか。私もこれが初モディアノだったが、好きだな、いいな、と思った。 サンペの絵のせいもあるが、優しく、甘く、ほろ苦い。今はアメリカで幸せに暮らすカトリーヌ一家。もう若くないカトリーヌが回想するパリの少女時代。 ロシア移民のパパ、フランスに馴染めなかったアメリカ人のママ、偽りの経歴を語るバレエ教師、詩人になれなかった経営者、一夜にして財産をなくす富豪。それぞれの人生の悲哀を、語りすぎず、さりげなく描き出す手腕は素晴らしい。 ただ、「さあ、がんばろう」はもうちょっとましな言葉にしてほしい。この物語の大切な言葉なんだから。 上手い翻訳家の新訳出版を希望します。
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モディアノの短編。洒脱な物語と挿画で1950年代のパリの残像が浮かび上がります。それにしても、うまいですね。
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