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家康入国 なぜ江戸を選んだのか 角川選書226
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家康入国 なぜ江戸を選んだのか 角川選書226

水江漣子【著】

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家康入国 なぜ江戸を選んだのか 角川選書226

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店
発売年月日 1992/04/30
JAN 9784047032262

家康入国

¥1,389

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2014/03/10

なぜ江戸を選んだのか。 天正18年、家康の転封がきまった。肥沃な東海から戦塵収まらぬ関東への国替えで、家中に秀吉謀略説が渦巻くが、江戸入府を断行。武家社会の伝統の地鎌倉を排し、江戸を選んだ過程に家康の領国支配の本質が見える。親本は1976年の刊。平成4年選書版刊。 ・はしがき ・...

なぜ江戸を選んだのか。 天正18年、家康の転封がきまった。肥沃な東海から戦塵収まらぬ関東への国替えで、家中に秀吉謀略説が渦巻くが、江戸入府を断行。武家社会の伝統の地鎌倉を排し、江戸を選んだ過程に家康の領国支配の本質が見える。親本は1976年の刊。平成4年選書版刊。 ・はしがき ・序 章 ・第一章 天正十年の夏 ・第二章 関東へ移る ・第三章 関ヶ原の秋 ・第四章 江戸と家康 ・終 章 ズバリ家康がなぜ江戸を選んだのか気になって購入したが、その疑問には答えてくれない。読了してみたが、著者が何を論じたいのかが、全く理解出来なかった。はしがきの中で、「なぜ家康の存在が、この時代の江戸を東国の拠点として決定したのか。またそこには、どのような歴史的経過があったのか。それを明らかにしたい」とあるが、私には後段の歴史的経過はともかく前段は意図を掴めない。 率直な感想を書くと面白くない。どうにも文体が好きになれないし感銘を受けない。人文書というよりは文学書ではないか思う表現も気になる。 史料(東照宮御実紀、当代記、家忠日記、三河物語、武徳編年集成など)を豊富に引用しているが行間がいけない。その論考に説得力を感じられなかった。図の誤記(飯田が木曽義昌になっている)や「小諸の真田、諏訪の小笠原」など明らかな間違いにもげんなりする。(神は細部に宿るのだ) 江戸打入りが八朔かどうかとだらだらと論考。そんなに重要な事であろうか。結局は否定できる史料もないとの事で、何らかの答えがあるわけではない。 本書では、相反する論考がいくつかある。例えば、家康は北条から引き継いだかなり強い水軍を持っていたとの説明があるが、前章では北条水軍を漁民のよせ集めとしている。片方では北条水軍は上方水軍に劣っていたと落とし、もう片方では北条氏は水備を惜しまず水軍を育てたとする。時々で都合良く論じており、一貫性が感じられない。 親本が1976年の刊行ということもあり内容はいささか古いが、親本の刊行年が明記されていないのはどうか。参考文献一覧もないのも残念なところである。

Posted by ブクログ

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