ミッドウェイ

森村誠一【著】

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋/
• 発売年月日: 1991/06/20
• JAN: 9784163125909

商品レビュー

2011/05/19

・近くの市民センター図書室でタイトル借り。
・森村誠一をはじめて読む。イメージとしてはもっと反戦に凝り固まった真っ赤な作家だと思っていたから、戦争のむなしさを訴えながらも旧軍の良いところは認め、誠実に描写している姿勢には凄く好感をもった。この人は戦争を憎むことをしても、戦い倒れた英霊たちへの敬意を持ち続けているのがわかった。
・内容は。。。ミッドウェイの敗戦に何人かの男と女を登場させて、色々な糸が絡まりながら最後に戦場で邂逅する、といったていのもの。色恋の描写はありきたりだけど、若者たちの生活はリアルに当時が描写されているようで興味深かった。さすがに物語として仕立ててるので、瓜二つとかそりゃ無いですよ、という部分はいくつもあったけど。
・後半のミッドウェイのシーンは「零戦燃ゆ」の復習といった感じで読んだ。何度読んでも歴史の「もし」を考えずにいられないのがミッドウェイ。。