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北風に起つ 継体戦争と蘇我稲目 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論社 |
発売年月日 | 1991/11/10 |
JAN | 9784122018518 |
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北風に起つ
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北風に起つ
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
久しぶりの黒岩重吾氏の小説、読みごたえは十分です。そしてどれほどたくさんの資料を読み込まれ勉強されて書かれたのかもずっしりと伝わってきます。なにしろ6世紀、謎の・・・と接頭語が付く年代ではないものの、文献資料はあまりに少なく発掘資料も雄弁には遠く及ばずの古代の物語。現在も継体天皇...
久しぶりの黒岩重吾氏の小説、読みごたえは十分です。そしてどれほどたくさんの資料を読み込まれ勉強されて書かれたのかもずっしりと伝わってきます。なにしろ6世紀、謎の・・・と接頭語が付く年代ではないものの、文献資料はあまりに少なく発掘資料も雄弁には遠く及ばずの古代の物語。現在も継体天皇の出自については諸説紛々、不在説まである中ですが、本の中では確かに継体天皇も蘇我の稲目も実在しその時代を生きています。 最大の謎とされる都の所在地問題と即位の経緯、なぜほかの豪族が取って代われなかったかという現在の感覚からすると理解しがたい氏族感情、生活の方法、地理、連と臣の違い、渡来氏族と大陸の情勢などなど、断片的な知識が物語の中で整理され統合されて、確かにあったこと(かもしれない)として立ち上がってきます。この物語は黒岩重吾氏の古代史解釈のひとつの答えなのです。その答えは今読んでも見事というほかありません。人物設定も面白く、少し持ち上げすぎ?と感じる部分もありますし、異論反論違和感を含めて、古代史ファン必読、と感じました。シリーズ、もう一度読み直してみよう!
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北風に起つ 黒岩重吾 中公文庫 ISBN4-12-201851-X 1991年11月10日発行
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謎の大王とされる継体天皇が即位するまでの物語。 日本書紀では別の天皇の時代に起こったとされる事件が無理やり挿入されていて違和感を持ったけど、圧倒的な筆力でぐいぐいおしてくる。 その押しの強さに、「もしかしてそうだったのかも」と思ってしまう自分がいる。 良くも悪くも筆者の情熱を感じ...
謎の大王とされる継体天皇が即位するまでの物語。 日本書紀では別の天皇の時代に起こったとされる事件が無理やり挿入されていて違和感を持ったけど、圧倒的な筆力でぐいぐいおしてくる。 その押しの強さに、「もしかしてそうだったのかも」と思ってしまう自分がいる。 良くも悪くも筆者の情熱を感じられる作品。 あと、女性があまりにも男性に都合よく描かれていて、いろんな意味で「男が書いた男の物語」だと思った。
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