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目撃者 「近藤紘一全軌跡1971~1986」より 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 1991/02/10 |
JAN | 9784167269081 |
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目撃者
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商品レビュー
4.8
9件のお客様レビュー
この本、自分が本屋さ…
この本、自分が本屋さんで買ったとき以外どこでもみかけません。著者がもしまだ存命されていたら、いっぱい本を書いてくれただろうな(という自分の願望)と思います。内容が多岐にわたっていて厚い本ですが飽きさせません。
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ジャーナリスト「近藤紘一」の著書『目撃者―「近藤紘一全軌跡1971~1986」より』を読みました。 「近藤紘一」作品は初めて読みますね… 「沢木耕太郎」が編集したということで気になっていた作品です。 -----story------------- 『サイゴンから来た妻と娘』で...
ジャーナリスト「近藤紘一」の著書『目撃者―「近藤紘一全軌跡1971~1986」より』を読みました。 「近藤紘一」作品は初めて読みますね… 「沢木耕太郎」が編集したということで気になっていた作品です。 -----story------------- 『サイゴンから来た妻と娘』で大宅ノンフィクション賞、新聞記者としてボーン上田国際記者賞、『仏陀を買う』で中央公論新人賞と幅広い執筆活動を続けてきた著者は46歳でガンに斃れた。 死後刊行された記事、ルポ、評論を含めた五部構成の単行本より、エッセイと創作の部と、「司馬遼太郎」氏の弔辞と「沢木耕太郎」氏の解説で文庫版とした。 ----------------------- この文庫版は1987年に刊行された単行本『目撃者―近藤紘一全軌跡1971~1986』より、『第一部ヘッドライン(記事)』、『第二部さらに深く(ルポルタージュ』、『第三部戦争と戦後(評論)』を割愛して、『第四部花は赤くて(エッセイ)』と『第五部噂によれば(創作)』から構成された作品です。 ■並みはずれた愛―柩の前で(司馬遼太郎) ■花は赤くて―エッセイ ・言葉ありき ・釣りキチ民族 ・熱帯に赴任し、酷寒と闘うこと ・タイ式問題解決法 ・インドシナ報道の10年 ・「南方」という意識 ・サイゴンのスズメとテヘランのスズメ ・ノンフィクションとフィクションの間 ・サイゴン陥落の原体験 ・世界の動物園 ほか ■噂によれば―創作 ・夏の海 ・噂によれば ・仏陀を買う ■彼の視線(沢木耕太郎) ■年譜 『花は赤くて―エッセイ』は、印象に残る言葉が多かったですね。 特に印象に残ったのは、、、 『言葉ありき』での「言葉を選ぶ、とは多かれ少なかれ判断を下すこと」、 『ノンフィクションとフィクションの間』での「百人のライターが一つの事実について書けば、百の事実が作成される」、 という言葉ですね。 使う言葉を選択することの大切さや、事実を伝えることの難しさを感じました。 あと、ベトナムと日本の尺度の違いや価値観に驚かされました、、、 特に食文化… 小鹿やハト、ナマズ、ライギョ、ウナギまでは許容範囲内ですが、ガマガエルをみつけて美味しそうに感じたり、かえりかけの卵(上半身は鳥になりかけ、下半身は黄味の中にまだ溶解している状態らしいです…)殻ごとせいろ蒸しで食べるところは、なかなか理解できないですね。 『噂によれば―創作』は、創作… とありますが、いずれもノンフィクションっぽい作品でしたね。 『夏の海』は、亡き前妻への想い出が詰まった私小説風の美しい作品、 『噂によれば』は、タイで毎年のように起こる不思議なクーデターについて、ガルーダ空港ハイジャック事件を絡めて語ったドキュメンタリーっぽい作品、 『仏陀を買う』は、(奥さんをモデルに?)サイゴンの下町で生活する庶民の生活が活き活きと描かれた作品、 3作品とも愉しめましたが、行動右翼の親玉として各界に睨みを効かせる存在である「ナロン将軍」に近づき、緊迫感のあるルポルタージュのように仕上がっている『噂によれば』がイチバン面白かったですね。 文庫本では割愛された『第一部ヘッドライン(記事)』、『第二部さらに深く(ルポルタージュ』、『第三部戦争と戦後(評論)』も読んでみたくなりました。 割愛されても文庫本で500ページ弱… 単行本は、相当なボリューム(ページ数)なんでしょうねぇ。
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近藤紘一さんへの司馬遼太郎さんの弔辞が読みたくて入手。弔辞に心も打たれたが、動物園のエッセイとか、単純に面白く読めました。いろいろな人に愛されている、それは近藤さんの愛の裏返しなんだろうな。
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