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ひとりだけのコンサート 現代の翻訳文学
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 偕成社/ |
発売年月日 | 1991/11/01 |
JAN | 9784037264208 |
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ひとりだけのコンサート
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ひとりだけのコンサート
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
父親が失業し、自暴自棄になり家を出て行った。残された娘フレンツェと母親。家族がどんどん壊れていく様を見て何かしなければと、フレンツェは画策する。 凍りつくような気持ちになった読後だった。 気休めなど一切ない、これが現実…という哀しさと悔しさ。ありそうな話なのに、これ程、違和...
父親が失業し、自暴自棄になり家を出て行った。残された娘フレンツェと母親。家族がどんどん壊れていく様を見て何かしなければと、フレンツェは画策する。 凍りつくような気持ちになった読後だった。 気休めなど一切ない、これが現実…という哀しさと悔しさ。ありそうな話なのに、これ程、違和感を伴って心をえぐられる理由を考えてみたら、多くの物語は、もっと希望を持たせたりして、あまり現実的ではないからではないか、と思い当たった。 この本の方が、実は真実を書いているのだと。 私の父が亡くなったのは、私が成人はしていたけれど、まだ学生の時だった。特に思い入れもなく、好きでもなかった父が亡くなり、悲しみはそう感じなかったが、言いようのない不安が押し寄せた。一家の主人を失うってこんなにも心細いことなのかとびっくりした。こんなに父を頼っていたのかと、痛感させられた。そして、父は、私だけでなく、母や家族みんなから頼られて、どれ程踏ん張って無理して頑張っていたのかと気づき、自分の今までの行いを恥じ、申し訳なく、感謝の念が湧き上がってきた。 父親として、一家の主人として、フレンツェの父親も多くを耐え、頼られてきたからこそ、職を失い自分の惨めさに耐えられなかったのだろうと想像はつく。それでも悔しい。 そして、このお話にもまたロバが出てきた。最近読む外国物の本に立て続けに出てくる。ロバが自分の中でどんどん存在感を増してくる。
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う〜ん。。。 なんとも現実にありそうな。。。 児童書なんでとっても読みやすい。 でもなんだろう。。。このしっくりこない感じは。。。 もちろん、必ずしもハッピーエンドで終わらなければいけないなんてことない。 でも、あまりにも後ろ髪を引かれる思いが。。。 自分もまだまだだな。。。
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フレンツェと父親のヨハネスとお母さんは、家族三人、何事もなく過ごしていた。父親は、仲間とともに会社を起業し、順調な毎日だった。新しく家を買う予定まで立てていた一家だが、数日前から、ヨハネスの様子がおかしく、ふさぎ込んでばかり居る。ある日、新しい家の話題をしたところ、ヨハネスは突然...
フレンツェと父親のヨハネスとお母さんは、家族三人、何事もなく過ごしていた。父親は、仲間とともに会社を起業し、順調な毎日だった。新しく家を買う予定まで立てていた一家だが、数日前から、ヨハネスの様子がおかしく、ふさぎ込んでばかり居る。ある日、新しい家の話題をしたところ、ヨハネスは突然にかり出す。そして、昼休みに家に帰る途中、フレンツェは、まだ仕事しているはずのヨハネスが、店でお酒を飲んでいるのを見つけてしまう。 優しい両親、楽しい家族。人は成長とともにかわっていくもの。それが悪い事もあり、良いこともある。大人はいつの間にか成長しなくなり、変化しなくいものだという思いこみがあるのかもしれない。しかし、時によって大人も変化する、成長とは言えないかもしれない、そして、まわりを巻き込んでしまう。悪いのは誰? 主観によっては、この中の登場人物のひとりをなじれるかもしれない。しかし、簡単に片づけれれない、世の中を、ヘルトリングはうまく切り取っている。常々思うが、ヘルトリングの作品は、ぜひ両親も一緒に読んで貰いたい。
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