耳納山交歓
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耳納山交歓

村田喜代子【著】

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耳納山交歓

1,389

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商品詳細

内容紹介 内容:耳納山交歓.職安へ行った日.潜水夫
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1991/06/10
JAN 9784062051675

耳納山交歓

¥1,389

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2019/01/26

三編を収録。 「耳納山交歓」は再読だったが、実に村田さんらしさの溢れる不思議譚。 「職安へ行った日」はあっけらかんとして飄々とした語り口に村田さんの持ち味が表れている感じ。往年のキャリアウーマンだった義母が労働意欲を再燃させ勇んで職安に向かうも、思うように仕事探しが進展せず帰路に...

三編を収録。 「耳納山交歓」は再読だったが、実に村田さんらしさの溢れる不思議譚。 「職安へ行った日」はあっけらかんとして飄々とした語り口に村田さんの持ち味が表れている感じ。往年のキャリアウーマンだった義母が労働意欲を再燃させ勇んで職安に向かうも、思うように仕事探しが進展せず帰路に就く義母の小さい背中はそこはかとなく寂しく愛しく、「マダ咲イテイマス。コノ人ヲ買ッテ下サイ」と貼り紙を付けてあげたくなる語り手に共感を覚える。 「潜水夫」は家の床下の害虫駆除を依頼する話で、作業の合間に駆除業者の営業マンが言い寄ろうとしてきて、語り手がふっと理解不能な力に引き込まれそうになる一瞬にドキリとする。村田さんの作品ではあまり男女の深い情念は描かれない気がするが、時折の一場面が醸し出す艶かしさや生々しさに、絡み合うような男女の情交を描いた作品を読んでみたい気もする。

Posted by ブクログ

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