池波正太郎の銀座日記[全] 新潮文庫

池波正太郎【著】

• 販売会社／発売会社: 新潮社/
• 発売年月日: 1991/03/29
• JAN: 9784101156590

商品レビュー

2010/05/28

試写会で著者が見た映…

[文庫ＯＦＦ]

試写会で著者が見た映画の話、その帰りに銀座で食べた美味しいものの話など、話題満載。

2010/05/28

映画の試写会へ行って…

[文庫ＯＦＦ]

映画の試写会へ行って、それから銀座で何か食べて、家に帰って奥さんの作ったものを食べて・・・というのが書かれてます。私は周囲の誰の話題にも上らない古い映画についての情報源として読ませてもらいました。・・・でも、古いからレンタルしようにもない映画もあったりするのですが。。。。

2024/05/10

こういうのは図書館の返却期限に追われて慌てて読むモノではないな。なんかこう、手元に置いといて、気が向いた時にパラパラと読みたい。

さて、池波正太郎のルーティンを垣間見れるとのことで読んでみましたが、たしかに
・試写会にいく
・ごはんたべる
・暑い寒い／仕事のことなど身の回りのことをちょこっと。
・寝る
だいたいこういったことしか書かれていないです。まあ日記なんてそんなもんか。
映画の感想やご飯のことは数行だけの簡単な説明だけどわかりやすい。最近自分の日記の書き方が雑だったなと、この日記を読んで反省しました。
池波先生は美食というより「色々食べてる」って感じ。
日記には日付が「×月×日」としか記されていないので、内容から年代や季節を想像し、その時代に思いを馳せる。日航機墜落のことが書かれていたので1985年かあ、とか。分厚い本なので季節が何回も巡っています。

銀座が大好きなことが「銀座に飛び出す」なんて表現から伝わってきて楽しく。でもページも後半になると体調を崩す日も見られ元気がなくなっていく。
友人や著名人の訃報について書かれているのも目立ちます。最近私の子供時代に活躍していた大御所先生の訃報が多いな...と思っていましたが、歳取ると余計まわりの死が身近になっていくのだなぁと納得。

日記によく登場する「新富寿司」や山の上ホテルの天ぷら屋さんにもいつか行ってみたいです。
同時進行で銀座伝説のマダム伝「おそめ」を読んでいるのですが、「おそめ」のライバル店「エスポワール」の川辺るみ子氏の訃報や彼女のことについて書かれていたから、池波先生は「エスポワール」派だったのかな。

ちなみに銀座にある池波先生が名付けたと言われるバーは「コントアール」で、
「エスポワール」が昭和56年に閉店した際、「エスポワール」に勤めていた高頭とし子氏が開いたお店だそう。（Yahoo知恵袋より）