老いてこそ人生は花

淡谷のり子(著者)

• 販売会社／発売会社: 海竜社
• 発売年月日: 1991/01/20
• JAN: 9784759302745

商品レビュー

2024/04/18

NHK朝ドラ「ブギウギ」に刺激されて読んでみた本の5冊目。

先に紹介した自伝の2年後に出版された，短い文章があつまったエッセイ集。
ただ，エッセイ集といっても，森羅万象に対して自分の感じたことを書いているというよりも，歌一筋に生きてきた自分が大切にしてきたものをいくつかのテーマで語っているという内容。だから，自伝的な雰囲気もある。ただし，自伝のように年代を追って説明されているわけではないので，ご注意を。自伝を読みたければ，先に紹介した『ブルースのこころ』や『私のいいふりこき人生』の方が読みやすい。

先の伝記にも説明されていた内容だが，「懐メロ」歌手の一人として扱われるようになって不本意だった淡谷が新曲ばかり15曲を集めたLPを出したというのにはびっくりした。しかも1か月間で吹き込んだというんだから。そのLP，聞いてみたいな。

また72歳から地方公演を始めたというのもびっくり。地方の良さも書かれていて，共感できたわ。