ナポレオン1812年 中公文庫

ナイジェル・ニコルソン(著者), 白須英子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 中央公論社
• 発売年月日: 1990/06/10
• JAN: 9784122017214

商品レビュー

2018/03/06

訳本なので読みにくいかもな〜と思いながら読み始める。
全盛期にいた皇帝ナポレオンが50万の大軍でロシアに侵攻し、負け戦という戦はしていないのに、ロシアの懐の深さと冬将軍の到来に退却を強いられる。
軍が進むにつれ兵力を減らし、最後はほとんど全滅に至る。
スウェーデン王やヒトラーのロシア侵攻と対比しながら、ナポレオンの失敗を追う。
名も無き兵士たちの苦しみ、うめき声が聞こえてくる。どんな地獄だっただろう。想像もつかない。
天才ナポレオンの没落の始まり。

2013/09/04

ナポレオンのモスクワ遠征の様子はよくわかったけど、いかんせん現実の戦争の経過がつまらないから本としても盛り上がりに欠ける。なるほどと思ったのはナポレオンとヒトラーの類似性で、個人的な性格や1941年ソ連侵攻の状況がそっくりという指摘。