商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 1990/03/15 |
JAN | 9784195990360 |
- 書籍
- 文庫
海の勇者たち(1)
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海の勇者たち(1)
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マシュー・ローという若い船乗りを狂言回しに、英国史上有名な海関連の人々を描くという趣向。 1巻はドレイク、ハドソン、モーガン。いずれおとらぬ個性派のせいで、世界の海が干上がるまで“死ねないマシュー君”がかすんでるみたい。まあ、「時代の目撃者」だからあんまりでしゃばっちゃいけないの...
マシュー・ローという若い船乗りを狂言回しに、英国史上有名な海関連の人々を描くという趣向。 1巻はドレイク、ハドソン、モーガン。いずれおとらぬ個性派のせいで、世界の海が干上がるまで“死ねないマシュー君”がかすんでるみたい。まあ、「時代の目撃者」だからあんまりでしゃばっちゃいけないののでしょう。とはいえ、1巻の最後に、彼は天国と地獄を味わいます。
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16世紀。フランシス・ドレイクの操舵手であったマシュー・ローは、スコットランドの魔女から「あらゆる海の水が干上がるまで生きる」と宣告される。その言葉通り、マシューはドレイクの元を去った後も、様々な海の英雄達の元で船乗りとして働く事になる……。1巻ではフランシス・ドレイク、ヘンリ...
16世紀。フランシス・ドレイクの操舵手であったマシュー・ローは、スコットランドの魔女から「あらゆる海の水が干上がるまで生きる」と宣告される。その言葉通り、マシューはドレイクの元を去った後も、様々な海の英雄達の元で船乗りとして働く事になる……。1巻ではフランシス・ドレイク、ヘンリー・ハドソン、海賊ヘンリー・モーガン、2巻では海軍大臣サミュエル・ピープス、キャプテン・クック、3巻ではホレイショ・ネルソン、とそうそうたる顔ぶれであり、マシューは英国海軍の栄光と没落をその目で見る事になるのである。 歴史上の英雄を取り上げながらも、主人公に一介の船乗り──それも英雄ではない。彼は時に英雄に心酔し、時に英雄に幻滅し、時に怯懦する──を据えた事により、他の海洋冒険小説とは一線を画す作品となっているように思う。描かれる船乗りの生活は赤裸々であるので、読む人を選ぶかも知れないが、各種の海洋冒険小説で馴染んできた英雄達の姿を追うと同時に、気の遠くなるような時を生きるマシューの、心理的な変化を読み取るのも面白い。 著者モンサラットの急逝により、この作品の最後の数話(最後の舞台は20世紀である)は遺稿のメモをとりまとめた形で終わっている。これは非常に残念なことであり、最後まで読みたかったと思う。
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