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ローマと長安 古代世界帝国の都 講談社現代新書992
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1990/04/20 |
JAN | 9784061489929 |
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ローマと長安
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ローマと長安
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商品レビュー
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著者は建築士で、建築様式から見た都市文明論を専門にしている人だという。 そのため、六章のような、建築物を扱った部分が面白い。 家の造りや、道路などの作り方、さらには建築用重機まで話が及んで、興味深い。 長安のことが知りたくて読んだのだけど、むしろローマの記述の方が広がりがあるだけ...
著者は建築士で、建築様式から見た都市文明論を専門にしている人だという。 そのため、六章のような、建築物を扱った部分が面白い。 家の造りや、道路などの作り方、さらには建築用重機まで話が及んで、興味深い。 長安のことが知りたくて読んだのだけど、むしろローマの記述の方が広がりがあるだけではなく、詳しくて、そちらのほうが面白かった。 四合院の「堂」は、祖先を祀る部屋でもあり、客間でもあるというところも、自分にとっては重要。 ここで長安というのは、周や秦、漢の都としての長安、咸陽などではなく、隋唐代の新都としてのそれ。 隋の文帝が、宇文愷という建築士に命じて、僅か六か月でおおよそを作り上げてしまったという。 その時、宇は二十八歳。 びっくりである。 東西文明比較は、わかりやすくて面白いけれど、その手の議論の常として、単純化、図式化されすぎて、やや納得がいかないこともある。 ローマは長い時間をかけて積み上げられてきた「時間的」な都市。これに対し、長安はある一時期に、一気に計画され建築された「空間的」な都市だという。 この辺りはなるほど、とおもう。 ただ、ローマが道路網のネットワークの中心にあって物資が集積される「人工的」都市なのに対して、長安は周囲の自然と関わりを保ち続ける「自然都市」というのはどうなのだろう? これまでに言われてきた東西比較文明論の焼き直しにも思えてくる。
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シルクロードの東の端にある長安、西の端にあるローマ(古代ローマ帝国の首都)を比較することにより、その違いだけでなく、類似点をも明らかにしながら、長い歴史をかけて、それぞれが変遷していった様子を詳しく説明してくれる。著者は建築が専門。 今まで西洋の歴史にばかり興味があり、目が行って...
シルクロードの東の端にある長安、西の端にあるローマ(古代ローマ帝国の首都)を比較することにより、その違いだけでなく、類似点をも明らかにしながら、長い歴史をかけて、それぞれが変遷していった様子を詳しく説明してくれる。著者は建築が専門。 今まで西洋の歴史にばかり興味があり、目が行っていたが、こういう比較対象としてのアジア、中国・長安を知ることによって、いかに中国が古くから大きな影響力を回りに与えてきたかをまざまざと見せ付けられたようである。(2005.1.2)
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