商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 1989/04/13 |
JAN | 9784582620139 |
- 書籍
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レース
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Lace: History and Fashionの邦訳版。 日本語版は偉大。 洋書版を持ってるのですけれど、最後の方の糸がこんがらがったの何かなって思ってたらアート作品だったみたいです。わからんて(真顔。 内容については、ヨーロッパの16世紀から現代までのほぼニードルポイントレ...
Lace: History and Fashionの邦訳版。 日本語版は偉大。 洋書版を持ってるのですけれど、最後の方の糸がこんがらがったの何かなって思ってたらアート作品だったみたいです。わからんて(真顔。 内容については、ヨーロッパの16世紀から現代までのほぼニードルポイントレースとボビンレースの歴史についてです。 『糸の宝石』と称せるのは機械レースに取って代わられるまでの手作業で作られたレースでしょうか。 レースのハンカチ1枚が王侯貴族の財産目録に載るような一品。 印刷業の発展ともリンクしているのが興味深いです。パターンブック! それからナントの勅令の廃止で技術者が海外へ流出したりと宗教面とも無関係ではないんですよね。 でもそれによってあちらこちらで伝播して混ざり合って影響し合って、様々なレース模様ができあがったんだと思うと感慨深いです。 猫祭りで有名なベルギーのイーペルでもレースを作ってたんだなぁ。 160pに唯一アイルランドにてかぎ針で編まれた、ニードルポイントレース風のギピュール(幅広のレリーフのレース)が載ってました。 アール・ヌーヴォー風のデザインはパターンブックのデザイン画とレースがちょびっとだけだったので残念。もっといろいろ見たかった! レースの機械編み機は元々は靴下編み機から考案された編み機の方法にヒントを得て作られて、そこから最初はチュール部分だけを作っていたのが段々に進化して、モチーフなども手編みのボビンレースやニードルポイントレースと遜色ない構造で作れるようになってきたと。 実際最上級の機械編みのものは手作業のものと肉眼では判別し難いなんて場合もあったそうです。 それからドイツで開発されたケミカルレース。絹の布地にモチーフを木綿糸で機械刺繍して、強アルカリ性溶液で絹地を溶かすと木綿のレースだけが残ると。 よく考えたなぁと思うけど、絹は絹で貴重だったのではないかなと疑問が沸いたり。 初期は採算取るの大変だったのでは。 そもそも最初期のレースも布地から糸を抜いて、ほつれないようにステッチで透かしを固定していたのを、せっかく織った布地を解く事が理にかなわないと感じて糸だけで透かし模様を作ろうとプント・イン・アリア(空中レース)が生み出されたというものでしたし。 ちなみに現代ではお湯で溶ける水溶性の糸で織られた生地(水溶性ビニロン)に刺繍して、その生地を溶かして作られているそうです。進化してる! そんなわけで、用語解説と索引だけコピーして返却したのでした。 索引はレースの種類別になってるので便利。
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