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天皇・天皇制・百姓・沖縄 社会構成史研究よりみた社会史研究批判
2,884円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 吉川弘文館 |
発売年月日 | 1989/04/20 |
JAN | 9784642072694 |
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天皇・天皇制・百姓・沖縄
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天皇・天皇制・百姓・沖縄
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安良城盛昭氏の歴史雑論文集?である。標題のごとくいろいろな毛並みの論文を集合したものだが、中でも本の半分以上を占める網野善彦との一連の論争がとても面白い。学者同士の論争は激烈なものだが、中でも氏が加わると過激さも倍増する。(笑)網野氏の議論は多分に観念的要素を含んでいるので、史料...
安良城盛昭氏の歴史雑論文集?である。標題のごとくいろいろな毛並みの論文を集合したものだが、中でも本の半分以上を占める網野善彦との一連の論争がとても面白い。学者同士の論争は激烈なものだが、中でも氏が加わると過激さも倍増する。(笑)網野氏の議論は多分に観念的要素を含んでいるので、史料を厳格・論理的に読み込み・分析する安良城氏にはいらいらするのだろう。網野氏との直接対決論文はとても読み応えがあるのだが、それから発展して「式目四二条 移動の自由」論争に参戦した氏の論文は理路整然とし、これもなかなか面白い。当時、流行した社会史研究に立ちはだかる壁のようでもある。 また、氏の研究エピソード部分?も収録されており、エンゲルスに触発されて犬の研究を徹底的に行った話や、余りにも激烈な議論が精神病と勘違いされ入院させられそうになった話など、思わず笑ってしまう。周りの人はさぞ大変だったでしょうね。 氏は史的唯物論歴史学の立場なため、本書にはそうした思想的背景が流れているし、また過激なのだが(笑)、その賛否を横に置いてみても、氏の論理の鋭さと、真理探究と信念を貫く歴史学者としての矜持を十二分に味わえる本となっている。自分は面白くて2度読みしてしまった。(笑)歴史学徒にお薦めの一書。
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