ズボン船長さんの話 福音館創作童話

角野栄子【作】, 鴨沢祐仁【画】

• 販売会社／発売会社: 福音館書店
• 発売年月日: 1989/08/01
• JAN: 9784834004410

商品レビュー

2011/11/25

魔女の宅急便の原作者。魔女の宅急便も読みたいんだったそういえば。
「フォーチュンクエスト　隠された海図（下）」の冒頭にこのお話の引用が載っている。

ケンが療養のため滞在している別荘の近所に、猫を連れた老人が引っ越してきた。老人は元船長で、海を巡っていた頃の話をしてくれる。
美学にこだわるチャーミングな海の男達。幻の鳥を巡って小さな島がしっちゃかめっちゃかになっちゃう話。友だちとの約束のカーニバル。ワニと子猫を連れた魔術師と海のコックの確執。漂流する伝説の楽器の話。幽霊のぎっくり腰を治すお手伝いをしたこと。台風みたいな女の子団長と一緒にサーカスを開いた二日間。海賊の秘密の話。秘密が五つ星海賊の島を輝かせていた。（『星の王子さま』を思い出した。「僕が育った家は古い家でね、どこかに宝ものが眠っているという言い伝えがあったんだ。誰もそれを確かめたことはなかったけど、その秘密が屋敷を輝かせているようだった」）
それから、船長さんの孤独。陸に上がった船乗りと海に戻った船乗りの話。それから猫。船長と猫は一緒に年を取った。
そして……
そして、ぼくも。宝ものをいっぱい載せたテーブルを作ろう。

「モルダビアの魔術団」をググってみたら、トップに「仙台大魔術団」が出てきた。普通にマジシャンのグループだけど。
モルダビアは東ヨーロッパの一地方の名前。ルーマニアとかウクライナの辺り。
「苔船」も調べてみたけど、よく解らない。著者の創作かな。苔むした船とか、海で拾った人を苔丸って名付けたとか。