商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 1989/01/20 |
JAN | 9784480812667 |
- 書籍
- 書籍
誰も不思議に思わない
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
誰も不思議に思わない
¥1,430
在庫なし
商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
『広場の孤独』や『方丈記私記』などで知られる堀田善衛の、時代を切り取った素晴らしいエッセー。『ちくま』誌で連載された「同時代評」のうち、1986年~88年のものが収録されています。 物と企業だけの海外進出については、「人がいないということは、文化を伴っていないということである」...
『広場の孤独』や『方丈記私記』などで知られる堀田善衛の、時代を切り取った素晴らしいエッセー。『ちくま』誌で連載された「同時代評」のうち、1986年~88年のものが収録されています。 物と企業だけの海外進出については、「人がいないということは、文化を伴っていないということである」と両断。 ハレー彗星を天体ショウとしか見ることのできない現代人については、「われら文化人はロケットなる貧寒たるものを飛ばして、ゴミだらけの雪ダルマをでも見るしか法がないのか」と自嘲。 カタカナ名を冠したレストランやペンションが雨後の筍の如く乱立する信州の町並みについては、「文明は説明可能なものであるが、文化はとことん説明不可能なものである」と皮肉。 現行の日本の相続税について、家風の伝承という観点から見たとき、「相続税は文化をその基礎において破壊している」と憂慮。 これを老翁の戯言と捉えるか、真摯に受け止めるか、それは読者に任されていることですが、その眼力はやはり鋭いと言わざるを得ません。 この本とあわせて『時空の端ッコ』も読むことをお薦めします。ちなみにいずれの本もAmazonにて、中古(1円+送料)で購入しました。費用対効果という点で見ても、最高に価値ある2冊です。
Posted by
とてもいいタイトル。 深い教養と洞察力のある方の文章は、どんな短気な場面でも(笑)上っ面じゃない。
Posted by