商品詳細
内容紹介 | 内容:女形の橋.水鏡の宮.燿い川.舞え舞え断崖.悪戯みち.柩の都.黒馬の翼に乗りて |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1989/01/15 |
JAN | 9784061843776 |
- 書籍
- 文庫
舞え舞え断崖
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舞え舞え断崖
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
短編集。現代物ですが…
短編集。現代物ですが、書かれた時代を感じさせる雰囲気です。
文庫OFF
エッセイで紹介されていたので手に取った本。 紹介されていたからかエッセイの作者っぽいと思ってしまった作品もあり。 舞え舞え断崖の姉妹の齟齬というか全く違うキャラクターにも関わらず間が気持ち良いのは、絵描きの筆豆と物書きの筆無精という一点へ向けての感情は同じでも環境と行動が違う事が...
エッセイで紹介されていたので手に取った本。 紹介されていたからかエッセイの作者っぽいと思ってしまった作品もあり。 舞え舞え断崖の姉妹の齟齬というか全く違うキャラクターにも関わらず間が気持ち良いのは、絵描きの筆豆と物書きの筆無精という一点へ向けての感情は同じでも環境と行動が違う事が面白いからか、お互いに内側の始末をつける気持ちが重なったからか。 好きなのは黒馬の翼、勘違いの落ち着き先が思春期の欲望の加速度を思わせて、燃える藤の花房がふと見た鏡で自分の欲情を突きつけられるような、そんな印象を受けた。
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短編7編。 元々熱心な読者ではないが、何冊か読んだことがあって、 作風は知っているつもりだったけど、 この本はいい意味で意外性があって驚いた。 考えオチとでも言うか、読後「???」と思って、 ちょっと反芻して「あっ、そういうこと?」と、 納得するような、しないような(笑) 「悪戯...
短編7編。 元々熱心な読者ではないが、何冊か読んだことがあって、 作風は知っているつもりだったけど、 この本はいい意味で意外性があって驚いた。 考えオチとでも言うか、読後「???」と思って、 ちょっと反芻して「あっ、そういうこと?」と、 納得するような、しないような(笑) 「悪戯みち」のみアンソロジーで既読、他はお初だったが、 やっぱり↑これ不気味~。 なす術もなく茫然とする語り手の情けない様子が目に浮かぶ。 特に面白かったのは「黒馬の翼に乗りて」。 伝書鳩の通信管に万葉の恋歌を忍ばせて 想いを伝えようとする高校生の話――なんだけど、 妙な行き違いが……(泣) 現代では、 こんな奥ゆかしくも物悲しいドラマは成立しないんだろうなぁ。
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