英雄伝説 イエスと釈迦

三田誠広【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 1989/07/15
• JAN: 9784062022736

商品レビュー

2013/07/28

　人としてのイエス。　人としての釈迦。

　神の子でもなく、
　救世主でもなく。

　神格化、伝説化された二人の人物を、
　人間として、人として、描き出している。

　とは言え、それで二人に対するイメージが悪くなったとか、矮小化した、とは言えない。
　むしろ、人間としての苦しみや葛藤をもった存在として、身近になった気がする。
　もちろん、彼ら二人を救い主としてあがめている方々には受け入れにくいことなのかもしれないが。私としてはより好感が持てた読後感である。

　釈迦はともかく、イエスに関する本は、これまでも触れたことがなかったわけではないはずだが、初めて聞くような事実が多く、これまで知らなかったことが不思議に感じられた。
　そう新しい本ではないので、研究された事実がそれを否定しているのかもしれないが、当時の二人の置かれた立場を神話や奇跡を抜きにした形でつづられている。

　三田誠広。最近興味津々です。

2005/10/17

タイトル通り世界の２大宗教の教祖、イエスキリストとお釈迦様を、神としてではなく人として解釈し説明した本。ただの人間だったイエスと釈迦。それを思うとこれほどの英雄はいないだろう！感動の１冊。二人が身近に感じる？！