商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1989/06/20 |
JAN | 9784061471900 |
- 書籍
- 児童書
クレヨン王国 月のたまご(PART1)
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クレヨン王国 月のたまご(PART1)
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商品レビュー
4.6
40件のお客様レビュー
アラエッサとストンストンコンビが想像以上に登場してくるので、ずっと未読だった月のたまごに着手。クレヨン王国のロマンスはあまり興味がないんだよなーと思いながらも、読み始めるとそこまで気にならなかった。小学生の女の子が思い描く理想の恋愛という感じ。ストンストンの意外すぎる残酷な行為...
アラエッサとストンストンコンビが想像以上に登場してくるので、ずっと未読だった月のたまごに着手。クレヨン王国のロマンスはあまり興味がないんだよなーと思いながらも、読み始めるとそこまで気にならなかった。小学生の女の子が思い描く理想の恋愛という感じ。ストンストンの意外すぎる残酷な行為にびっくりするが、現実を直視したくがないために自らを正当化しようとするところが人間臭い。児童書だからと人物造形を簡単にせず、醜い部分もきっちり描かれるのが良い。サード殿下…切ない。
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- ネタバレ
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冒頭の試験から落ちたという現実的なショック。そこから、三郎と会って、アラエッサやストンストンと会って、クレヨン王国に行って、準備して、という流れまでまゆみと同じように冒頭の出来事など吹き飛ぶくらいワクワクした。 後半は、第二次世界大戦の戦死者がこけしとして登場したり、まゆみがクレヨン王国から出て目が覚めると広島の原爆跡地にいたり、思ったより重いテーマが少し出てきた。月のたまご自体が人間たちの憎しみなんかを回収する役目があるため、その月のたまごを守り育てる婆さん(人間とは逆の歳の取り方をし、最後は赤ん坊になる)が脱皮する度に憎しみの生物を落としていき、アラエッサとストンストンのやりとりで明るさがあるものの、思ったより暗い話だった。 落ちも三郎のその後は不明で、まゆみ、アラエッサとストンストンらだけそれぞれ元の場所に戻る。 まゆみは帰り際、階段を登りながらこれまでの冒険のことを1人語りながら登るよう助言を受けて従っていたが、現実では意識不明で入院していたまゆみが急に喋りだしたので慌てて先生らが録音しつつ、両親らも聞いていた。 そして起きてみるとまゆみから冒険の記憶は全て消えており、病室で語っていたことも知らない。 合格祝いに、と父親が買っていたのは、何かに導かれるようにして買った、三郎がまゆみに渡したものと似ている指輪。 まゆみは指輪をはめながら、私、思い出せないの、とつぶやく。思い出せないけどこの指輪が重要だったことは覚えているという、切ないけど素敵な終わり方だった。 解説で、三郎に関する解説があり分かりやすかった。あとがきによると、元々はこの1冊で終わる予定だったが、ファンレターで2人をくっつけて欲しい要望が多く、続編にいたったらしい。
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とても思い入れのある話。そもそもはこれで完結する予定だったんじゃなかったかな。この結末は当時受けいれがたくて、でも今となっては必要な結末だったと思える。もっとも、すでに続きを読んでいるから言えることなんだけれど。PART1と書いていない、昔の装丁の月のたまごを探して古本屋をめぐっ...
とても思い入れのある話。そもそもはこれで完結する予定だったんじゃなかったかな。この結末は当時受けいれがたくて、でも今となっては必要な結末だったと思える。もっとも、すでに続きを読んでいるから言えることなんだけれど。PART1と書いていない、昔の装丁の月のたまごを探して古本屋をめぐっているのだけれど、まだ見つからない。
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