童話創作入門ノート

寺村輝夫【著】

• 販売会社／発売会社: 国土社
• 発売年月日: 1988/01/25
• JAN: 9784337450219

商品レビュー

2009/04/23

創作というより、改稿の参考にとてもなる一冊でした。
構造的にも「物語をちゃんと終わらせる」というところに感銘を受けました。
いったん始めた物語、書いてるうちに何が書きたいのだか分からなくなって、きちんと「終わっていない」話たくさんありますもん、私。
自作もこんな風に客観的に見ることができ、投稿までにきちんんと改稿できたら、本当に納得のいく一冊になるだろうと思います。

何を書きたいのか（発送と選択）/ファンタジーと状況/ネズミがもたらすもの/細かいところへの目くばりを/幻想童話のリアリズム/子どももまた人間であること/子どもの心理と行動のゆれ動き/作品の厚み、おもしろさ/なぜ主人公は幻想世界に入っていけるのか？（それなりの理由が必要）/はじまったお話は終わらねばならない/幻想は現実の投影であり、ふしぎな現実である/擬態語をもっと個性的に効果的に表現する/ファンタジーは個人の体験/ふしぎを生んだ原因は何だったか？/もっと驚きなさい！/作品を生活しなさい！/人間をお書きなさい！/作品は終わりなさい！/失われたおもしろい事件/おもしろさはハプニングをつくることから/ユーモアは危険な橋渡し/ユーモアはそのもののの価値観を逆転する/ユーモアをかもしだす文章/くりかえしのプロット/作品の前途には敵や障害が/主人公と対立するものの出現/主人公のマンガ的異能性/主人公の異能性とテーマ/卓越したイメージから生まれるもの/童話と擬人化