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ワンダーランド・ソウル ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 1988/09/27 |
JAN | 9784480022653 |
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ワンダーランド・ソウル
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ワンダーランド・ソウル
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通信社勤務の夫の転勤により、1977~1979年にソウルで暮らした主婦のエッセイ。現代とはまったく違う、貧しくて、人情熱くて、軍事政権下にあった頃のソウルでの日常生活や人々の感覚など、70年代のソウルの雰囲気を知ることができ面白かった。いわゆる女性目線で、分析的に書いてなかったり...
通信社勤務の夫の転勤により、1977~1979年にソウルで暮らした主婦のエッセイ。現代とはまったく違う、貧しくて、人情熱くて、軍事政権下にあった頃のソウルでの日常生活や人々の感覚など、70年代のソウルの雰囲気を知ることができ面白かった。いわゆる女性目線で、分析的に書いてなかったり政治や経済が切り口ではない視点だという点に好感。 著者は夫の仕事柄もあり、民主化運動家とのつき合いもあった様子で、当時の韓国社会をこんなふうに書いている。 「韓国で自分自身を生きぬくことが何を意味するか――。 それはいっさいの甘い予感を拒絶するのだ。 韓国の民主化を願い続ける人々が真に私の魂を揺すぶったのは、主義や、政治的立場からではない。自分自身に誠実に生きたいと願って、それを侵すものと戦いながら勇気ある生を貫く姿をそこに見たからである。」 以前、『パリの放課後――子供たちとの海外体験』(高階菖子)という本を読んだときにも思ったが、70年代の駐在夫人っていわゆる専業主婦的立場なんだけど、なかなかの文才だし洞察力も鋭いと思う。出版という文化自体も真面目だったのだろう。
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