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豚は太るか死ぬしかない ハヤカワ・ミステリ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 1987/05/31 |
JAN | 9784150757045 |
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豚は太るか死ぬしかない
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豚は太るか死ぬしかない
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
これはシリーズ物の第4作目になります。 日系アメリカ人のチコ(ミチコ)と、保険調査員のトレースのドタバタコメディミステリーです。主役はトレースですが、事件を解決するのは大概チコ。 のんだくれのトレースと大食漢のチコの二人が、喧嘩しながら面白い掛け合いをしながら、いつの間にか事件...
これはシリーズ物の第4作目になります。 日系アメリカ人のチコ(ミチコ)と、保険調査員のトレースのドタバタコメディミステリーです。主役はトレースですが、事件を解決するのは大概チコ。 のんだくれのトレースと大食漢のチコの二人が、喧嘩しながら面白い掛け合いをしながら、いつの間にか事件に巻き込まれていつの間にか解決しているという、会話が楽しいミステリーです。 表紙のイラストを吉田秋生が描いているのも見逃せません
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※このレビューにはネタバレを含みます
1986年アメリカ探偵作家クラブ最優秀ペイパーバック賞受賞 原題は『PIGS GET FAT』 デヴィリン・トレーシーはフリーランスの保険調査員。 ルームメートのミチコ・マンジーニ(チコ)と日系アメリカ人の大集会に出席するためサンフランシスコに向かった。 そこで、保険代理店のマイケル・マブリィの事件の調査を頼まれる。 2週間前に多額の生命保険をかけたトーマス・コリンズが蒸発したのだ。 妻のジュディスは夫が世間体を気にするからと警察に連絡するのを拒んでいた。 トレーシーは「自分は保険調査員で探偵じゃない。探偵は拳銃と道徳規範と人生哲学をもっている。僕の人生哲学は<かかわりになるな>」と断る。 翌日、ジュディスがコリンズの机の中から私書箱の鍵を見つけたという連絡がくる。 私書箱には農園に行ったと活字体で書かれたマンディからの手紙とT・Cとイニシャルの入ったカフス・ボタンがあった。 しかし、ジュディスは農園に心当たりがなかった。 トレーシーは共同経営者のレイフ・ローズに会いに行き、秘書のローリー・アンダーズから農園の場所を聞きだす。 トレーシーとチコは、農園の納屋でトーマスの撲殺死体を見つけた。 そこには、マンディの名前と電話番号を赤ペンで囲んだ新聞があった。 さらに、チコは寝室で香水瓶を壁にぶつけて割った跡を発見する。 警察に通報せずサンフランシスコに戻ったトレーシーは、ジュディスに夫の失踪を警察に届けるよう説得する。 次に、二人はジュディスの連れ子タミーに会う。タミーは義父を憎んでおり、レイプされかけたという。 帰り道、農園に寄ると、差し錠をおろしておいたはずの納屋の錠があいていて、死体にはネックレスが握られていた。 <解決篇> 娼婦のマンディは手紙を出していないと言った。 コリンズは数年前からのなじみ客で、ラスベガスのファンタナ・ホテルの常連だった。 ラスベガスでカジノのディーラーをしているチコは、コリンズが2週間前にファンタナ・ホテルに行き、3日間で2万5千ドル負けたことを突き止める。 ネックレスは着いた日にコリンズが連れの女性に買ったものだった。 コリンズの死体が発見され、トレーシーは通報しなかったことを告白したため逮捕されるが、犯人を見つけることを条件に釈放される。 ファンタナ・ホテルの防犯カメラに映っていたのは、コリンズと秘書のローリーだった。 ローリーは、1ヵ月前、ローズから経営危機に陥っていることを聞き、コリンズを問いただすためラスベガスに行った。 コリンズはローリーのサインを真似て小切手を発行し、会社の金を横領していたのだった。 一蓮托生だと脅されて、ローリーは農園でコリンズと会ったが、彼に襲われ、香水瓶を投げつけて車で逃げたと語った。 ネックレスはコリンズに返そうと机の引き出しに入れておいたがなくなったと言う。 翌朝、事件関係者を農園に集めたトレーシーは、ジュディスにコリンズと一緒にマブリィのオフィスで生命保険の書類にサインしたのか尋ねる。 ジュディスは「そうです」と答える。 トレーシーは「ひとりの人間がふたつの場所に同時に姿をあらわすことはできない」と語る。 保険証書のサインの日付とファンタナ・ホテルの防犯カメラが撮ったコリンズの日付は同じだった。 ジュディスはマブリィと共謀して夫を殺したことを自供した。 トレーシーは「保険を利用したのがつまずきの石だ。<小ブタは太るが、大ブタは殺される>」と父(元ニューヨーク市警巡査部長)のセリフを引用し、「あのふたりは大ブタだ」と言った。 <<フィンランディア Finlandia>> トレーシーいわく、ウォッカ飲みとワイン飲みでは、バーテンダーの見る眼に雲泥の差がある。
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奇抜なタイトルに釣られて。 読んでいる最中タイトルを見た妹に笑われてしまった。 登場人物の軽妙な会話が読みどころ。 共感したレビューに次のようなものがあったのだが、 "この本は1986年のアメリカ探偵作家クラブ賞受賞作であり、純然たるミステリーである。 しかし、筋書き...
奇抜なタイトルに釣られて。 読んでいる最中タイトルを見た妹に笑われてしまった。 登場人物の軽妙な会話が読みどころ。 共感したレビューに次のようなものがあったのだが、 "この本は1986年のアメリカ探偵作家クラブ賞受賞作であり、純然たるミステリーである。 しかし、筋書きも単純で本物のミステリーファンからすると物足りないかも知れない。 ではなぜ受賞作なのだろうか。そこがアメリカのアメリカたるところ、アメリカンジョーク満載の作品なのである。だから、アメリカ人でないと分からない微妙なジョークのおもしろさがあるのだろう。" http://www.saiboku.co.jp/museum/library/otona/book19.html …ということなので、原本で読むとより楽しめるようだ。 (個人的には普通に面白かったが) 英語で読めたらなあ、とこういう時に思う。 これに出てくるおっさんたちが、いかにもマンガに出てきそうな特徴でお気に入り。
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