商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 1987/03/01 |
JAN | 9784488232016 |
- 書籍
- 文庫
スコーピオン暗礁
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
スコーピオン暗礁
¥426
在庫なし
商品レビュー
2
1件のお客様レビュー
海の底に沈んだ金を巡る争いを描いた巻き込まれ型スリラー。要約すれば以上で事足りるのだが、構成に一捻り加えてあり、発端の謎に二通りの結末を用意している。読者は、メキシコ湾を漂流していた無人のヨットから「発見」された航海日誌、つまりは本編を読んで後、物語の終局について解釈することとな...
海の底に沈んだ金を巡る争いを描いた巻き込まれ型スリラー。要約すれば以上で事足りるのだが、構成に一捻り加えてあり、発端の謎に二通りの結末を用意している。読者は、メキシコ湾を漂流していた無人のヨットから「発見」された航海日誌、つまりは本編を読んで後、物語の終局について解釈することとなる。 元作家で潜水夫のマニングのもとに美貌の女が訪れる。海に沈んだ自家用機から或る物を引き揚げて欲しいという。操縦していたのは夫で、事情により姿を隠しているが、準備が整い次第、合流して洋上のポイントへ案内すると女は告げた。どう考えてもキナ臭い話だが、瞬時に女に惚れたマニングは依頼を承諾。早速姿を現したギャングらをかわしつつ出発へ向けて急ぐが、事がうまく運ぶ保障など、端からあるはずもなかった。 人物造型や展開の仕方などが荒く、プロット自体も洗練されたものではない。主人公が無謀な冒険に向かう動機も弱く、犯罪絡みの金を取り戻すべく派遣されたギャング2人も生彩はない。だが、主人公が「元作家」という点が本作最大の〝ミソ〟となり、印象深いラストシーンを用意する。
Posted by