商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1987/03/16 |
JAN | 9784062032599 |
- 書籍
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ホメロスの殺人方程式
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ホメロスの殺人方程式
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───感性は死なない。 東野圭吾氏が作家を志すきっかけとなった乱歩賞受賞作『アルキメデスは手を汚さない』でデビューした、故小峰元氏の『青春ミステリーシリーズ』最後の作品。 ということは彼の遺作ということになるのか。あらためて合掌。 昭和62年3月16日第一刷発行。 ちょうど2...
───感性は死なない。 東野圭吾氏が作家を志すきっかけとなった乱歩賞受賞作『アルキメデスは手を汚さない』でデビューした、故小峰元氏の『青春ミステリーシリーズ』最後の作品。 ということは彼の遺作ということになるのか。あらためて合掌。 昭和62年3月16日第一刷発行。 ちょうど25年前、四半世紀前の作品ということになる。 『アルキメデスは手を汚さない』のレビューにも書いたが、私の青春時代にも大きな影響を与えた小峰元氏の『青春ミステリーシリーズ』。 このシリーズは全て読んだと思っていた。 だが、ネットで確認したら、未読のものが5冊あることが判明。 懸命に図書館を検索し、何とか探し出して借りた一冊だ。 しかも、これがシリーズ最終作だという。 25年の時を隔て、彼の新作として読むようなこの気持ち。 彼は鬼籍に入り、私も高校生ではなくなった今、個人的にはとても感慨深い。 将来の自分に夢と不安が交錯していた高校時代。 主人公と同じ年頃の人間として、どっぷりと感情移入して読んでいたあの頃。 この年になっても同じように面白いと感じるのかどうか、興味深くページをめくった。 小気味いい関西弁の語り。テンポの早さ。美少女やきれいなお姉さんの出現・友情・恋愛など若者の日常がふんだんに盛り込まれ、あっという間に物語に入れた。 四半世紀の時の隔たりなど、何の障害にもならなかった。 面白い、とにかく面白い。青春ピカレスクロマン。 登場人物の姿、顔、形すべてが、頭の中でさりげなくイメージできる。 いわゆる「キャラが立っている」というやつだ。見事に。 ミステリーとしては、或いは謎解きとしては完璧ではなくとも、小説としての面白さが充分に伝わってきた。 数十年前に感じた次のページをめくる楽しさ、「この後どういう展開になるのだろう?」というワクワクした気持ちは、今でも変わらなかった。 何年経とうが、時代や世の中、或いは自分がどんなに変わろうとも、面白いものは永遠に面白いのだと思った。 ───感性は死なない。 それは、この年になっても、私が未だに高校生のような幼い人間だからかもしれないが。 講談社様。是非、このシリーズ全巻、文庫で復活させてください。 「東野圭吾氏の人生を変えた『小峰元の青春ミステリーシリーズ』」と帯に書けば、東野ファンは絶対に買うはずです。私が保証します(私の保証など何の根拠にもならん、と思われるかもしれませんが。私は確信します)。 東野圭吾氏の面白さの理由が、数十年振りに小峰氏の作品を読み終えた今、分かりました。 残りの4冊(2冊は私の愛用する図書館に在庫があるのを確認済みなので、もう2冊は国会図書館かamazonの古本で購入かな)、絶対読んでやるぞ、と心に誓った私でした。 東野圭吾ファンの方々、是非ご一読なさることをお薦めします。 最後に簡単なあらすじを。 念願の東大入学を果たしたおれは、友人と二人、真っ赤なBMWで大阪から上京した。 アパートの隣にはとびきりの美人女子大生が住み、模試で全国一位を争った才媛とは入学式で初対面。希望で胸ふくらむ春だ。 ヤクザの組長の息子の家庭教師を始めたおれが、アパートに帰ると、ベッドで見知らぬ男が殺されていた。 驚いたことに、その男は美人女子大生がギリシア旅行で知り合ったホメロスだという。 (BOOK)データベースより抜粋、加筆修正)
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イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/5420922.html)
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