商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1986/11/20 |
JAN | 9784061488342 |
- 書籍
- 新書
ユダヤ人
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ユダヤ人
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商品レビュー
3.7
12件のお客様レビュー
文化、歴史、人種まで広く浅くユダヤを扱った書。ユダヤ入門にはとても良い。何よりも、なぜユダヤ人は嫌われるのかの説明、筆者見解。こんな事書いてユダヤ人から苦情来ないのかな、と幼稚な心配しつつなるほどと思う。自分達は選ばれし民族と言う誇りは尊いが同時に敵も作る。 なぜユダヤ人が金融業...
文化、歴史、人種まで広く浅くユダヤを扱った書。ユダヤ入門にはとても良い。何よりも、なぜユダヤ人は嫌われるのかの説明、筆者見解。こんな事書いてユダヤ人から苦情来ないのかな、と幼稚な心配しつつなるほどと思う。自分達は選ばれし民族と言う誇りは尊いが同時に敵も作る。 なぜユダヤ人が金融業に強いのかは、当時はそれが卑しい職業でそれしか就くことが出来なかったから。そこで財を成したユダヤ人をさらに外国人が嫌うという負の連鎖。今でも日本でも世界中で見られる。 私のユダヤ人の印象が変わりました。頭いい人で頑固者多いけど、この本読んだから上手く付き合えるかな。 同じ著者に続ユダヤ入門を書いていただけるなら、言葉編、名前編を書いてほしい。
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古代、聖書の中に現れるユダヤ人から、中世のヨーロッパ、特にスペインや東欧のユダヤ人、そして近代ヨーロッパを経て、シオニズムの運動が起こったり、ロシアやドイツでの迫害が起こったり、というユダヤ人の歴史。著者はイスラエルの大学に留学したこともあるイディッシュ語・イディッシュ文学の専...
古代、聖書の中に現れるユダヤ人から、中世のヨーロッパ、特にスペインや東欧のユダヤ人、そして近代ヨーロッパを経て、シオニズムの運動が起こったり、ロシアやドイツでの迫害が起こったり、というユダヤ人の歴史。著者はイスラエルの大学に留学したこともあるイディッシュ語・イディッシュ文学の専門家。 ナチス時代のホロコーストの話は最後にちょこっと載っているだけで、現代に至るまでの中世、近代の話がメイン。まず聖書において、「排他的で妬み深い」(p.16)ヤハヴェ神を、ユダヤ人が「唯一神教として信ずることにより、一方では神は彼らを他の民族に増して愛し、保護する。しかし神がこのようにユダヤ人を選民とし、ユダヤ人もまたヤハヴェを彼らの民族神としたことが、その後何世紀も続く異教徒のユダヤ人嫌いをひきおこすことになるのである。」(pp.16-7)という形で、分かりやすくまとめられている。その後、各地域でのユダヤ人の活躍、評価などが取り上げられるが、その中でも特に驚いたのが、スペインがユダヤ人に対する追放令を公式に解除したのが1968年12月16日(p.56)という部分だった。また、ドイツ語に対してイディッシュ語があるように、スペイン語に対して「ジュデズモ」というのがある(p.61)というのも初めて知った。そしてユダヤ人と言えば「高利貸し」というのが定番だが、「これはたとえ低い利率であっても、教会はこう呼んだのである。実際には彼らの商売のやり方は質素で、少しの利子を取ってお金を貸すだけであった。」(p.72)というのも、全く知らなかった。本当に高利貸しなのかと思っていた。あとは、ユダヤ人はペストにかかることが少なかった、という事実(p.82)。「その理由は彼らの間には衛生学や医学の知識が普及していたし、また隔離された生活を送っていたこともある」(pp.82-3)らしい。そしてさらに驚いたのは、作曲家のワーグナーは反ユダヤ主義者だった、ということ。ワーグナーの曲は「イスラエルの公けの場では演奏されないことになっている」(p.173)らしい。物を知らないというのは恐ろしい。偏りのない、客観的なユダヤ人史を扱った新書。(15/11)
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ユダヤについて過不足なく、網羅的に扱われています。入門に最適だと言えましょう。突飛な論もなく、また著者のイスラエルでの体験談も交えられていて読みやすい。 -- なぜユダヤ人は虐げられるのか? なぜユダヤ人は強く、賢いのか? ドレフュス事件 バルフォア宣言
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