商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 1986/09/20 |
JAN | 9784094000214 |
- 書籍
- 文庫
対談 教えることと学ぶこと
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
対談 教えることと学ぶこと
¥506
在庫なし
商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
2011.10.14. 前期、教育学で林竹二さんがよく出てきたの。先生が好きだったんやろうなぁ。で、家の本棚を整理していたら、まさかの林竹二さんと灰谷さんの対談集を発見!おふたりとも、熱いです。もう何十年も前の日本の教育を嘆いてらっしゃいますが、今の日本を見たら脱力するやろうなぁ...
2011.10.14. 前期、教育学で林竹二さんがよく出てきたの。先生が好きだったんやろうなぁ。で、家の本棚を整理していたら、まさかの林竹二さんと灰谷さんの対談集を発見!おふたりとも、熱いです。もう何十年も前の日本の教育を嘆いてらっしゃいますが、今の日本を見たら脱力するやろうなぁ。 「やさしさと厳しさは、ひとつのものだと思う」by。林竹二
Posted by
灰谷健次郎が大嫌いです。 あの、救ってやるんだという居丈高な自負心、差別、見下し感を、あなたは感じることが出来ないの?! って思って。 私は何があってもこんな、人を見下した人に救って欲しくはないよと思っていました。 一時期、教師のバイブルだったみたいですね。 教師ってそん...
灰谷健次郎が大嫌いです。 あの、救ってやるんだという居丈高な自負心、差別、見下し感を、あなたは感じることが出来ないの?! って思って。 私は何があってもこんな、人を見下した人に救って欲しくはないよと思っていました。 一時期、教師のバイブルだったみたいですね。 教師ってそんなに無神経でやっていけるのか、とショックを受けた記憶があります。 対照的な、林竹二さんが灰谷健次郎と対談している本があります。 これが面白い。優しくにこやかに、林さんは話すんだけど、灰谷がどんどん自滅していくの。林竹二さんは、元大学教授。退官してから、全国の小・中・高等学校、そして定時制の湊川高校で20年教鞭をとられた方。 カメラが入っているときの二人の反応が対照的。 林さんは自然体で、ただ待つ。その生徒が答えられなくても、答えても。 灰谷健次郎は、座ってよし、と別の生徒に廻す。 これって、親切じゃないのよ。信じてないだけなの。 あと、本人自身も語っていたけど、子どもを裏切る。 他の先生に無視されてきた子が、灰谷と手紙帳の交換を始める。 一回信じたんだよね、だけどある日、灰谷は言う。 「これだけ書けるんだから、もうちょっとわかるように書いてこいよ」 彼は一瞬、信じられないような顔をしました。突然「いらんわい」という大きな声と一緒にそのノートをぼくの顔にぶつけるという、凄い反抗をしたんですね。 当たり前じゃないか!!! 無理解な先生になに言われても大丈夫だけど、柔らかいとこ、いきなりえぐられたら痛いよ。 その生徒は許してはくれなかったそうです。 灰谷は結局自分が救われたくて、人を救う共依存の人なのだと思う。 だから、生徒は、彼が楽になるための道具。 お兄さんの自殺、お母さんの死。 立ち直れずに止めた教員生活。その後の執筆。 あちこちに、その片鱗が透けて見える。見えるたびにぞっとする。 でも、対談集は面白いです。 意地悪な意味だけじゃなく、林竹二さんのあったかさが、灰谷をも救っているのが伝わってくる。
Posted by