シュマリ(上)

手塚治虫(著者)

• 販売会社／発売会社: 角川書店
• 発売年月日: 1987/10/01
• JAN: 9784048520768

商品レビュー

2011/06/12

北海道の厳しい自然の中で、命を賭けて戦う孤高の男シュマリが格好いい。
他人に厳しく見えるけど、見捨てておれずにはいれない優しさが滲み出ていて、人間味溢れるいい主人公だなと思う。
シュマリを取り巻く人々も、悪人を含めたくましい人ばかりで目が離せない。
それにしても、シュマリで描かれる開拓の難しさと厳しさには恐怖心がわく。
イナゴとネズミが大量発生しているシーンは軽くトラウマになりそう。

2010/01/06

開拓って厳しい。
良くも悪くも弱肉強食。

主人公のシュマリを始め
登場人物皆がきれいごとを
言えない境遇。

北の零年って映画思い出した。

2008/04/24

一時期（1970年代前半）の黒手塚が徐々に緩和されてきて、我武者羅に生きるひとりの男「シュマリ」の生き方に率直かつ真っ当から焦点をあてた作品。代表作のひとつと言っても差し支えないでしょう。その舞台の壮大さ（「動くなあ雲が！どうだこの空の広さ……」）と、登場人物（シュマリ、お峰、妙、太財弥七、ポン・ション、十兵衛…）それぞれの人間的魅力が圧倒的です。