Dr.NOGUCHI(文庫版)(3) 講談社漫画文庫

むつ利之(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2005/05/12
• JAN: 9784063609059

商品レビュー

2020/05/28

２巻で医術開業試験に合格し、医者としての道を切り拓いた清作。
しかし３巻では、またもや左手が原因となり、開業医としての道をあきらめざるをえなくなる。
夢破れ、酒に溺れる清作が見つけた新たな道は、臨床医ではなく学者を志すというものだった。
そして、清作はかの北里柴三郎がいる伝染病研究所で勤めることになる。
だが、そこでもまた東大出のエリート・坂田らのいじめに遭い、清作は遊郭に入り浸ってしまうことになる。
そんな折、久しぶりに帰郷した猪苗代でやせ衰えた母・シカの姿を見た清作は、「このままではいけない」と思い直し、もう１度０から出発するために改名を決心する。
恩師・小林先生から与えられた新たな名前は「英世」であった。

「英世の「世」は…世界の「世」だ！！」

ペスト菌の発見を期に、徐々にその視野を世界へと広げ始める英世。
そして、清国での経験を通じて、英世の表情は精悍な大人のそれになっていく。

まさに波瀾万丈の人生。
どんな苦境にあっても必ず立ち上がる英世の姿には、誰もが心を震わせることだろう。

「いいか！あんたに一言言っておく！
病人に国境はねえんだ！！
このバカタレが！！」