2025年(第82回)

ブルータリスト
ハンガリー系ユダヤ人の建築家ラースロー・トートは、ホロコーストを生き延びてアメリカへと移住する。そこで出会った実業家のハリソンは、彼の才能を認めて仕事を依頼するが――。芸術と倫理の葛藤を通して「美とは何か」を問う社会派ドラマです。
エミリア・ペレス
麻薬組織のボスが性別適合手術を受けてエミリア・ペレスという女性として生き直す姿を、弁護士・リタの視点から描いた物語です。音楽と社会風刺が融合した異色のミュージカル。アイデンティティと赦し(ゆるし)がテーマになっています。
男優賞(ドラマ)
エイドリアン・ブロディ
ブルータリスト
女優賞(ドラマ)
フェルナンダ・トーレス
アイム・スティル・ヒア(原題)
監督賞
ブラディ・コーベット
ブルータリスト
2024年(第81回)
オッペンハイマー
原子爆弾を生んだ科学者オッペンハイマーの栄光と苦悩を描く伝記ドラマ。原爆の開発成功に安堵する反面、そのあまりに巨大な力を目にしたオッペンハイマーは罪悪感を抱くのだった。科学の進歩と倫理の矛盾に考えさせられます。
哀れなるものたち
天才外科医のバクスターにより、胎児の脳を移植されて生まれ変わったベラ。見た目は大人だが無垢な視点を持つ彼女は「世界を自分の目で見たい」という欲望にかられ、旅をしていく。女性の「性」と「自由」がテーマ。独創的な映像美は圧巻です。
女優賞(ドラマ)
リリー・グラッドストーン
キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
2023年(第80回)
フェイブルマンズ
映画監督を夢見る少年・サミーが家族の秘密と向き合いながら映画作りに情熱を注ぐ物語。スピルバーグ監督自身の原体験を投影し、創作と家族愛のはざまで揺れる心を繊細に描いています。
イニシェリン島の精霊
アイルランドの孤島に住むパードリックは、親友のコルムから突然絶交を告げられる。理解できない彼は、周囲の人の力を借りて事態を変えようとするが――。美しい自然の中で繰り広げられる、滑稽で痛ましい人間ドラマ。哀しみとユーモアが同居する作品です。
2022年(第79回)

パワー・オブ・ザ・ドッグ
1920年代のモンタナ州。牧場主のフィルは、連れ子のいる未亡人が弟のジョージと結婚したことを金目当てだと勘繰り、嫌な態度を取るようになる。だが、フィルのある行動を連れ子に目撃されて行動を共にすることで、心の奥に潜む孤独と抑圧された感情があらわになっていく。
ウエスト・サイド・ストーリー
不良少年グループのジェット団とシャーク団。対立グループに属するマリアとトニーが恋に落ち――。有名なミュージカルをスピルバーグ監督が映画化。1962年にアカデミー賞を受賞した『ウエスト・サイド物語』とあわせて見るのも面白いです。
男優賞(コメディ/ミュージカル)
アンドリュー・ガーフィールド
チック、チック…ブーン!
女優賞(ドラマ)
ニコール・キッドマン
愛すべき夫妻の秘密
監督賞
ジェーン・カンピオン
パワー・オブ・ザ・ドッグ
2021年(第78回)
ノマドランド
中年女性のファーンは企業倒産のあおりを受けて家を失い、キャンピングカーで生活することになる。現代のノマド(遊牧民)となった彼女は、季節労働の現場を転々としながら人と交流を重ねていき――。心の豊かさとは何かを考えさせられるロードムービーです。

続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画
『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』の続編。カザフスタンの記者ボラットが、娘を「贈り物」として差し出そうと奮闘する。フェイク・ドキュメンタリー形式で、分断や偏見を痛烈に風刺している。過激ながらも社会の本質を笑いで暴く問題作です。
男優賞(ドラマ)
チャドウィック・ボーズマン
マ・レイニーのブラックボトム
男優賞(コメディ/ミュージカル)
サシャ・バロン・コーエン
続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画
2020年(第77回)
2019年(第76回)
ボヘミアン・ラプソディ
グリーンブック
2018年(第75回)
2017年(第74回)
2016年(第73回)
2015年(第72回)
6才のボクが、大人になるまで。
グランド・ブダペスト・ホテル
2014年(第71回)
それでも夜は明ける
アメリカン・ハッスル
2013年(第70回)
2012年(第69回)
2011年(第68回)
ソーシャル・ネットワーク
キッズ・オールライト
2010年(第67回)
アバター
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
2009年(第66回)
スラムドッグ$ミリオネア
それでも恋するバルセロナ
2008年(第65回)
つぐない
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
2007年(第64回)
2006年(第63回)
ブロークバック・マウンテン
ウォーク・ザ・ライン/君につづく道
2005年(第62回)
2004年(第61回)
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
ロスト・イン・トランスレーション
2003年(第60回)
2002年(第59回)
ビューティフル・マインド
ムーラン・ルージュ
2001年(第58回)
グラディエーター
あの頃ペニー・レインと
2000年(第57回)
アメリカン・ビューティー
トイ・ストーリー2
1999年(第56回)
プライベート・ライアン
恋におちたシェイクスピア
1998年(第55回)
1997年(第54回)
イングリッシュ・ペイシェント
エビータ
1996年(第53回)
1995年(第52回)
フォレスト・ガンプ/一期一会
ライオン・キング
1994年(第51回)
1993年(第50回)
セント・オブ・ウーマン/夢の香り
ザ・プレイヤー
1992年(第49回)
1991年(第48回)
ダンス・ウィズ・ウルブズ
グリーン・カード
1990年(第47回)
7月4日に生まれて
ドライビング Miss デイジー
1980年(第46回)
1988年(第45回)
ラストエンペラー
戦場の小さな天使たち
1987年(第44回)
1986年(第43回)
1985年(第42回)
アマデウス
ロマンシング・ストーン/秘宝の谷
1984年(第41回)
1983年(第40回)
1982年(第39回)
黄昏

ミスター・アーサー
1981年(第38回)
普通の人々
歌え!ロレッタ愛のために
1980年(第37回)
クレイマー、クレイマー
ヤング・ゼネレーション
1979年(第36回)
ミッドナイト・エクスプレス
天国から来たチャンピオン
1978年(第35回)
1977年(第34回)
1976年(第33回)
カッコーの巣の上で

サンシャイン・ボーイズ
1975年(第32回)
1974年(第31回)
エクソシスト
アメリカン・グラフィティ
1973年(第30回)
1972年(第29回)
フレンチ・コネクション
屋根の上のバイオリン弾き
1971年(第28回)
1970年(第27回)
1000日のアン
サンタ・ビットリアの秘密
1969年(第26回)
1968年(第25回)
1967年(第24回)
わが命つきるとも

アメリカ上陸作戦
1966年(第23回)
ドクトル・ジバゴ
サウンド・オブ・ミュージック
1965年(第22回)

ベケット
マイ・フェア・レディ
1964年(第21回)

枢機卿

トム・ジョーンズの華麗な冒険