「ここより楽園」「迷子になって帰れない」「ずっとおうちで暮らしたい」「わるいこ（三部作）」「僕たちなかま入り｣ 大人たちの目が印象的。マジで女の子をモノとしか見てない目。でも実際モノっぽく、というか「モノとして」振る舞うことを覚えた女の子の描写が上手い。 四肢をだらんと下げて抵抗感がなくハイライトもない華奢な線の集合体みたいな少女たちはとても印象的。机の上でのシーンがマジで男が解剖してるようにしか見えない、こーゆーとこもすごくモノ的に女の子が描かれてる。 「わるいこ」がやはり強い。 先生が地味に父さんだったとかいうドラマ展開（胸糞に拍車をかける）珠音ちゃんの「いいひとかわるいことするとこがすき」というひん曲がった性癖とキャラクターが魅力的。どこかアンマッチな無垢さがまた気持ちをぐしゃぐしゃにしてきて、ハッピーシュガーライフのさとうあたりを思い出す。最後なんだかんだでカップリングか成立してるのも物語としてのポイントが高い。 政治家になりたい子供の夢を教師たちが欲望でぶち壊す胸糞以外の何物でもない展開。そして勘違い的に「仲間入り」を喜んでしまう同級生の男の子たちの純情さがこれまた大人たちの格好の餌になっているのがつらいねぇ。それまで「やめてやめて」だったのが「みんな死ね」に変わる瞬間、その上でしっかりと調教していく展開、あまりにも鬼畜すぎて容赦が無さすぎる、でもそのくらいがいい。 とにかく絶対に報われない少女たち。かわいそすぎる。 「悲愴な話は持続性があるのが1番きつい」なるほどです