商品レビュー
3.4
5件のお客様レビュー
地方の課題解決に向けた実践的なアプローチが紹介されており、著者の豊富な経験が色濃く反映されています。官僚、研究者、実践者としての視点から、地方創生の歴史や政策の実行状況を深く掘り下げ、現状の理解を促します。また、地方市民の連帯による新たな「コモンズ」の形成を提案し、信頼と決断を求める姿勢が印象的です。特に、著者が描くコモンズの概念は、脱成長のコミュニズムとも関連し、未来の地方活性化に向けた示唆に富んでいます。地方独自の視点からの洞察が、新しい発想や実践活動を生み出すきっかけとなるでしょう。
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- ネタバレ
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地方が活性化するための要素としては↓の引用が全てを表しているといえる。 P.184より 「地方のことは地方で」という構造改革政策の基本姿勢によって、地域活性化の政策分野においては徐々にではあるが、地域の裁量の範囲を拡大する方向に進みつつあった。この動きを地域が効果的に受けとめるためには、国の政策部門のタテ構造から脱却することができるかどうかが重要である。地方自治体の受け手が国と同じ部門の枠組みで思考している限り進化はない。地方の機動性を活かした、他部門との有機的な連携によって、地域特性に合った政策展開ができるかどうかが鍵となる。
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この書名からしてどのような結論に達するのか、どのような主張に至るのかを楽しみに読み進めていたが、少々期待しすぎてしまった。筆者の経験を通して多岐にわたる活動の場面が展開していくが、これらがうまくまとまらない感じがする。 そして、最後は分散による効率性の低下を防ぐことによって、...
この書名からしてどのような結論に達するのか、どのような主張に至るのかを楽しみに読み進めていたが、少々期待しすぎてしまった。筆者の経験を通して多岐にわたる活動の場面が展開していくが、これらがうまくまとまらない感じがする。 そして、最後は分散による効率性の低下を防ぐことによって、過度な集中を排したバランスのとれた最適な分散システムという形を提案することになるが、この部分で何か新しい論点を輝かせることができるだろうか。例えば、ドイツは機能分散型の都市立地による国土が形成されているが、このようなケースをどのように解釈するのかが示されていない。 もし未完の論理であるならば、続編に期待することにしたい。
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長年霞が関の官僚として活躍したあと北海道の大学で“地方創生”を実践してきた著者。官僚・研究者・実践者としての経験が、バランスよく報告されている。 政府に「信頼して地方に任せる度量と決断(p91)」を期待しつつ、「危機感に支えられた誇り(p203)」をもった地方市民が連帯して、様々...
長年霞が関の官僚として活躍したあと北海道の大学で“地方創生”を実践してきた著者。官僚・研究者・実践者としての経験が、バランスよく報告されている。 政府に「信頼して地方に任せる度量と決断(p91)」を期待しつつ、「危機感に支えられた誇り(p203)」をもった地方市民が連帯して、様々なコモンズを展開していきたい。 そしてこのコモンズのイメージは、『人新世の「資本論」』(斎藤幸平著)の「脱成長のコミュニズム」と通底する!
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