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2026/04/30

強烈かつ痛烈。 特に、1.天皇陛下にささぐる言葉 と、4. もう軍備はいらないが印象的。 人間天皇になったはずの天皇。でもそんな彼が地方巡幸すれば廃墟の街が綺麗になる。 それは非実質的な威厳であると、本当に人間になったらどうかと書いてる。敗戦後とはいえまだまだ天皇様の風潮が強か...

強烈かつ痛烈。 特に、1.天皇陛下にささぐる言葉 と、4. もう軍備はいらないが印象的。 人間天皇になったはずの天皇。でもそんな彼が地方巡幸すれば廃墟の街が綺麗になる。 それは非実質的な威厳であると、本当に人間になったらどうかと書いてる。敗戦後とはいえまだまだ天皇様の風潮が強かっただろう当時に、こんなに真っ向から批判するのはなかなか勇気がいるのじゃないだろうか…てか大丈夫だったん?これ?と思うほど。 ただ、言ってることは頷けるし、そもそも品性とは威厳とはみたいなとこにも言及してるから、天皇のみならず一般的な"エライ人"について考えを致す上でも参考になる視点。 去年石破っちのおにぎり食べる姿が超バッシングされてたけど、「気品は、何にもならない。(中略)対人態度に気品があって堂々としていても、政治ができるわけじゃない(p.4)」ってこの本に書いてあって。 いや本当そのとおりだなって。政治手腕と上品さ?人のウケの良さ?って別物で。だけど何故か日本では気品がある人は政治手腕があるとされてきてた気がする…と。 この視点はなかった。ほんとその通り過ぎる。 で、もう軍備〜の方。こっちはほんと全部全面的に賛成でしかなかった。 こんな80年近く前に書かれた坂口安吾の文章が、今今の軍拡機運高めてきてる内閣批判として100機能するとは。 p.24 「戦争が好きだという日本人が決してタクサンいるわけではなかろう。けれども権力に無抵抗主義の日本人は近づく戦争にも無抵抗で、戦争も一ツの天災だというようにバクゼンと諦めきっているのかも知れない(中略) しかし戦争は天災ではないのだから、努力や工夫や良識によってそれを避けることもできる」 p.26 「ピストルやダンビラを枕元に並べ、用心棒や猛犬を飼って国防を厳にする必要があるのは金持のことである。今の日本が金持と同じように持つことができるものは、そして失う心配があるものは、自由とイノチぐらいのものじゃないか。」 日本は資源もないし打ち焼かれて何も残ってない(今の日本もそう大して変わらない)。そんな貧国が軍拡なんかするより、本当に豊かになるべきだと。それには国民一人一人の生活が豊かになること。そして技術や教育など人々に根付く形の富を備えることだと。 本当に本当にそう。そして戦後の日本はそれに失敗してきた。 この本は何となく希望を持った終わりというか、まだ未来は変えられるといったトーンが滲む。 安吾が今の時代に生きていたら、どういうことを書いてたのか。読みたくもあるし、読む自信もないようにも思った。

Posted by ブクログ

2023/06/06

安吾が語る天皇論・反戦論。全32ページの小冊子ですが中身は充実しており現代にも通じる言葉が並びます。天皇や戦争を大きな声で語る事が憚られたであろう戦後間もない時期においてこのような尖った言論を発表した反骨精神には驚嘆します。

Posted by ブクログ

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