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Visions ヴィジョンズ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2016/10/18 |
JAN | 9784062202947 |
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Visions ヴィジョンズ
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商品レビュー
3.4
20件のお客様レビュー
飛浩隆さん『自生の夢』文庫版を読んで「霧界」も読みたくなり、本書を手に取りました。 どの短編も読みごたえがありました。 神林長平さん「あなたがわからない」、長谷敏司さん「震える犬」が特に好きです。 「震える犬」は、観察対象のチンパンジーと観察者である人類とが、ある状況下で重なって...
飛浩隆さん『自生の夢』文庫版を読んで「霧界」も読みたくなり、本書を手に取りました。 どの短編も読みごたえがありました。 神林長平さん「あなたがわからない」、長谷敏司さん「震える犬」が特に好きです。 「震える犬」は、観察対象のチンパンジーと観察者である人類とが、ある状況下で重なっていきます。愛は知性か本能か?ヒトとチンパンジーの境界はどこか?と、読みながらゾクゾクしました。 そして飛浩隆さんの「海の指」は再度読んでも素晴らしかったです・・・。
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- ネタバレ
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SF界の重鎮、大森望による新作書き下ろしSFアンソロジー。珍しく(?)メジャー出版社だからか、なかなか良いメンツが集まってるとは言え、この作品数で単行本か、と。早川ならもっと作品数が多くて、かつ文庫(安価)で提供してくれることだろうよ。 宮部みゆき「星に願いを」★★★★☆ • リアリズムかと思いきや、宇宙人襲来もの。(地球人の身体の中に入り込んで、代わりにしゃべったりしよる)女子高生のセリフにしてはおばさん臭いなと感じるのは宮部みゆき作品あるある。 飛浩隆「海の指」★★★★★ • 別の短編集にて既読。 • 21世紀に存在した世界はことごとく、消滅しており、いま世界は灰洋(うみ)で覆われている。世界には1000万人ほど人類が生存してるらしい。 • 「海の指」が発生すると海から様々な物語が押し寄せてくる。海に音を当てることで海に沈んだものを引き寄せられる。ある時、大きな海の指が発生し、町を飲み込む。かつて死んだ昭吾が灰洋から現れ、志津子を狙う。 木城ゆきと「霧界」★☆☆☆☆ • 「海の指」スピンオフの漫画。別に面白くはない。 宮内悠介「アニマとエーファ」★★★★☆ • アデニアの国最後のアデニア語で物語を書くセメレ爺さんが、作った人形がアニマ(この短篇の語り手)。アニマは物語を紡ぐことを命令される。少女エーファはその物語が好きでアニマと共に成長する。 円城塔「リアルワールドラジオ」★★★★☆ • 円城塔にしては読みやすい。あらすじを書くことはもはや無意味だけど、なかなか良かった。(というか情景を脳内で想像できただけで嬉しくなるのが円城塔。おぉおれついていけてるぞ、と) • フォックストロットは、暗号で構成された"ワールド"という空間にいる100億体のエージェントの1つ。相棒は"十一月"。セキュリティが破られた"変容者"を見張っている。ワールドを生み出した"アルファ"は幻肢者。幻の後ろ足を持っている。 神林長平「あなたがわからない」 ★★★☆☆ • 共感する、という能力について語り合う僕と君。 • 死んだ人をクローン技術により、一時的に再生させるエンバーミング技術というSF設定はあるものの、主題はSFというより、人の心について。最後に死んだのは君ではなく、僕の方だったというどんでん返しはインパクト大きかった。 長谷敏司「震える犬」★★★★☆ • インパクト強い。ARチンプと呼ばれる脳に細工を施されたチンパンジーの目線と、それを観察する人間の目線で物語は進む。 • 長谷敏司らしい、暴力的な凄みがある。
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最近のSFは分かりづらいようだ。 かつて読んだ小松左京氏のような正統的SFが懐かしい。 七人の作家のアンソロジーであるこの本は、途中で読むのをやめようかと思ったくらいだ。 それでも最後の「震える犬」は七作品の中で一番読みやすかった。
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